/帰るんです。76 ページ37
ザザッ……ザーーーーーッ…ブツッ
あ「っ!」
何かが切れた音がした瞬間、頭に映像が流れ込んできた
誰が倒れた棚に押しつぶされる。誰が飛んできたカッターに刺さる。誰が…
あ「ぃ……や……」
なに、よ…これ……!
目まぐるしく誰かも分からない人が倒れていく
もしかして、これは……前の人達…?
『ソ…う……よ?そう……うふふ、気づイた…』
あ「誰っ!?」
耳を両手で抑えて辺りを見渡す
青「A!?」
『私……ハ…ここに……ィるわ?』
次に映ったのは、あの3棟の鏡だった
鏡の前に、ポツンと音楽室で見た首と目が合った
あ「っいやぁっ!!!」
恐怖心で埋め尽くされた。身体が震える。涙もボロボロと零れる
頭にはずっと不気味な笑い声が響く
あ「いやっ…やめてやめてやめて!」
『ミんな…居なくナレば…いぃの。……だっテ、誰モ…たすケてくれ…ない、ノよ。なら、居らなイ…いらな、い』
あ「ふざけないでっ!助けて欲しいならちゃんと言わなきゃダメだよ!」
ブツッ……
また何かが切れた音がして、その声は途絶えた
青「Aっ…A!」
あ「あ、お……峰さん…」
青「大丈夫か!?何があっ『う、あ…あああああっ!』…お、おい?」
首なしちゃんが、泣いていた。頭がないから、泣いていると言うことは見た目では分からないけど、泣いていた
『うぅっ…ひっぐ……あああああっ!』
そっちに近づいて、小さな身体を抱きしめた
あ「もう大丈夫だよ。私達が助けるからね…」
青峰さんには、首なしちゃんを抱きしめながら何があったかを説明した
青「はぁ…ったく、不器用かよ」
キーンコーンカーンコーン…
あ、青「「っ!?」」
〈鏡に触れたので、残り時間は後10分のカウントダウンスタートです。残り時間9分57秒〉
青「んだよそれ!聞いてねぇよ!」
あ「赤司さん、3棟の鏡に向かいます!今のを踏まえると、ギリギリもいいとこです!それと…」
[頭を押さえつけるんだろう?]
あ「っ!お願いします」
会わせれば終わる。けれど合わせてはいけない。ということは、頭も身体も鏡なんか行き来出来たんだ
けど、なんで…自ら行かないのだろう……
体育館から出て、渡り廊下を全力で走る
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^o^ - 帰りましょうの43話が「そんなこと」が「そんなとこ」になってます! (2016年5月7日 21時) (レス) id: fd496c1cf5 (このIDを非表示/違反報告)
綾華 - 面白い!赤司最高! (2016年2月21日 18時) (レス) id: 43df02899a (このIDを非表示/違反報告)
ハル - やばい!!!もっともっと青峰との絡みをふやしてくださぁぁぁぁぁぁぁい!!!!! (2016年2月20日 16時) (レス) id: 21b34c5310 (このIDを非表示/違反報告)
赤眼の月兎。。(プロフ) - 更新が楽しみですっ!頑張ってください! (2016年2月20日 11時) (レス) id: 5b1e908fcb (このIDを非表示/違反報告)
ユー - 展開が早くなりました!続きが楽しみです!更新、頑張ってください!!!!!! (2016年2月20日 5時) (レス) id: fa9502f7ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠りん | 作成日時:2015年10月31日 8時