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/帰るんです。69 ページ30

誰もが驚きで動きを止めた




そして、次に襲ったのは抑えようのない不安だった




桃「っ……2人ともっ…」




相「大丈夫…大丈夫よ」




泣き出してしまった桃井に相田さんが背中を撫でた




赤「……体育教官室の隣に、小さい放送室があったはずです。お願いできますか」




今「任せとき」




花「おい早く行くぞ」




虹「おめーら…アイツら信じるしかねぇだろ。さっさと頭捕まえんぞ」




「「「「「「うす!」」」」」」




流石虹村さんの声とでも言っておこうか




赤「頼みます」








Aside




青峰さんに引っ張られながら校舎を駆け抜ける。息が苦しくなり、何度か足がもつれるが、懸命に走った




鏡から遠ざかって、体育館へ向かう




後ろから何かが追いかけてくる。なのに、後ろには誰もいない




すると、黄瀬さんと閉じ込められた放送室が目に入った




あ「青峰さん!」




青「あっ?!」




薄らと汗をかいている青峰さんは、こちらを向かずに返事をした




あ「そこっの、放送室!向こうに聞こえるかもっしれませ、ん!向こうのっが!聞こえたので…!」




言うやいなや、青峰さんはぐんっと方向を変えて放送室へと直行する




放送室に雪崩込んで、ドアを占めた瞬間




バンッバンッバンッ!




倒したはずの女の人が、何かを叫びながらドアの向こうから叩いていた




青「ぐっ…!」




青峰さんは反射なのか、ドアを押さえつけた




私は急いで電源を入れ、マイクの音量を上げた




お願いっ…聞こえて……!




あ「聞こえますかっ!!!」




また青峰さんの方からドンッと鈍い音がして、青峰さんの方を振り返る




青「おい、A!早く!」




あ「分かってます!こっちはある意味全然大丈夫じゃないです!放送は聞きました!後っ!そっちから放送出来たら」




ゴッと後ろからなにかに殴られ、派手に放送機器に突っ伏した




青「っ!?A!しっかりしろ!Aっ!くそっ、なんで2体も…!」




視界がぐらんぐらんと揺れる。頭を抑えて起き上がり、青峰さんの元へと駆け出した




青峰さんは、私が来るタイミングと合わせてドアを思いっきり引き、勢いよく中に入ってきた化け物を避けて、また私の手を掴み走り出す




青「っ…頑張れ!」




あ「はいっ…!」




体育館まであと少し…




『待…テ……うふふフふ……』

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^o^ - 帰りましょうの43話が「そんなこと」が「そんなとこ」になってます! (2016年5月7日 21時) (レス) id: fd496c1cf5 (このIDを非表示/違反報告)
綾華 - 面白い!赤司最高! (2016年2月21日 18時) (レス) id: 43df02899a (このIDを非表示/違反報告)
ハル - やばい!!!もっともっと青峰との絡みをふやしてくださぁぁぁぁぁぁぁい!!!!! (2016年2月20日 16時) (レス) id: 21b34c5310 (このIDを非表示/違反報告)
赤眼の月兎。。(プロフ) - 更新が楽しみですっ!頑張ってください! (2016年2月20日 11時) (レス) id: 5b1e908fcb (このIDを非表示/違反報告)
ユー - 展開が早くなりました!続きが楽しみです!更新、頑張ってください!!!!!! (2016年2月20日 5時) (レス) id: fa9502f7ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠りん | 作成日時:2015年10月31日 8時

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