/帰るんです。66 ページ27
階段を降りている途中に、今吉さんが「せや」と何かを思い出したように言った
今「笠松から聞いたんやけど、3棟に大きな鏡があって、その前に紙が落ちてたって言ってたんや」
諏「あぁ。その時キツネ面に追いかけられてたから行けなかったらしいな。時間もあるし…行ってみるか?」
若「紙って言ったらあのやつか?ほら、お前と赤司が見つけたヤツ」
あ「あるなら行ってみてもいいと思いますよ?1番近いですし…」
青「また3棟に来るのも面倒だからな」
賛成しか居なかったので、1つ下の階に降りると、反対の棟へと足を進めた
・
・
・
青「あ……あれか?」
3棟の一番下の階に降りて来ると、奥の方にきらりと光るものが見えた
あ「不気味ですね。体育館から1番遠いです」
桜「あ、紙もまだあるみたいです」
鏡は意外と大きくて、圧倒的な存在感がある
今吉さんがそれを拾い上げた
今「……分からへんなぁ?」
ピラッと私達にその紙を向けた
【志乃より。「て」 願いを】
青「志乃……?」
桜「「て」 願いを…ってなんですかね?」
う〜ん、と唸っているとキーンと耳鳴りがした
耳を軽く触っていると、今度は声が聞こえた
『……サビ……シ、イ……なぁ…………棚、寒い……んだっ、て』
あ、青「「っ!」」
ハッと顔を上げると、鏡には私と青峰さんの間に、首の無い人が立っていた
驚いた顔の私達は、同時に横を向いた
けれど、居るのは青峰さんだけ。何もいなかった
あ「あれが首の下の方でしょうか?」
青「まぁ、そうなるな」
もう一度鏡に目を向けると、有り得ない後継が広がっていた
今「_______」
若「______」
諏「________」
桜「____」
4人が慌てた様子で鏡を叩きながら何かを言っている。“鏡の向こう側“で……
向こうの鏡に私達は居ない。周りをみても、今吉さん達はいないのだ
あ「嘘でしょっ……!」
私達も慌てて鏡の近くに行って、鏡を触るが貫通もしないし、映りもしない
青「……閉じ込められた?」
『ふ、ふふ…………ふふふふふふふふふ…』
周りからこだまするように笑い声が私たちを包む
青「おい、取り敢えず逃げるぞ。こっちの体育館に行こうぜ」
私の腕を引っ張ると、全速力で駆け出した
『貴方達…ガ……見るこ、………できタ…ノよ……』
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^o^ - 帰りましょうの43話が「そんなこと」が「そんなとこ」になってます! (2016年5月7日 21時) (レス) id: fd496c1cf5 (このIDを非表示/違反報告)
綾華 - 面白い!赤司最高! (2016年2月21日 18時) (レス) id: 43df02899a (このIDを非表示/違反報告)
ハル - やばい!!!もっともっと青峰との絡みをふやしてくださぁぁぁぁぁぁぁい!!!!! (2016年2月20日 16時) (レス) id: 21b34c5310 (このIDを非表示/違反報告)
赤眼の月兎。。(プロフ) - 更新が楽しみですっ!頑張ってください! (2016年2月20日 11時) (レス) id: 5b1e908fcb (このIDを非表示/違反報告)
ユー - 展開が早くなりました!続きが楽しみです!更新、頑張ってください!!!!!! (2016年2月20日 5時) (レス) id: fa9502f7ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠りん | 作成日時:2015年10月31日 8時