検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:193,406 hit

/帰るんです。66 ページ27

階段を降りている途中に、今吉さんが「せや」と何かを思い出したように言った




今「笠松から聞いたんやけど、3棟に大きな鏡があって、その前に紙が落ちてたって言ってたんや」




諏「あぁ。その時キツネ面に追いかけられてたから行けなかったらしいな。時間もあるし…行ってみるか?」




若「紙って言ったらあのやつか?ほら、お前と赤司が見つけたヤツ」




あ「あるなら行ってみてもいいと思いますよ?1番近いですし…」




青「また3棟に来るのも面倒だからな」




賛成しか居なかったので、1つ下の階に降りると、反対の棟へと足を進めた




















青「あ……あれか?」




3棟の一番下の階に降りて来ると、奥の方にきらりと光るものが見えた




あ「不気味ですね。体育館から1番遠いです」




桜「あ、紙もまだあるみたいです」




鏡は意外と大きくて、圧倒的な存在感がある




今吉さんがそれを拾い上げた




今「……分からへんなぁ?」




ピラッと私達にその紙を向けた




【志乃より。「て」 願いを】




青「志乃……?」




桜「「て」 願いを…ってなんですかね?」




う〜ん、と唸っているとキーンと耳鳴りがした




耳を軽く触っていると、今度は声が聞こえた




『……サビ……シ、イ……なぁ…………棚、寒い……んだっ、て』




あ、青「「っ!」」




ハッと顔を上げると、鏡には私と青峰さんの間に、首の無い人が立っていた




驚いた顔の私達は、同時に横を向いた




けれど、居るのは青峰さんだけ。何もいなかった




あ「あれが首の下の方でしょうか?」




青「まぁ、そうなるな」




もう一度鏡に目を向けると、有り得ない後継が広がっていた




今「_______」




若「______」




諏「________」




桜「____」




4人が慌てた様子で鏡を叩きながら何かを言っている。“鏡の向こう側“で……




向こうの鏡に私達は居ない。周りをみても、今吉さん達はいないのだ




あ「嘘でしょっ……!」




私達も慌てて鏡の近くに行って、鏡を触るが貫通もしないし、映りもしない




青「……閉じ込められた?」




『ふ、ふふ…………ふふふふふふふふふ…』




周りからこだまするように笑い声が私たちを包む




青「おい、取り敢えず逃げるぞ。こっちの体育館に行こうぜ」




私の腕を引っ張ると、全速力で駆け出した




『貴方達…ガ……見るこ、………できタ…ノよ……』

/帰るんです。67→←/帰るんです。65



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (232 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
469人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

^o^ - 帰りましょうの43話が「そんなこと」が「そんなとこ」になってます! (2016年5月7日 21時) (レス) id: fd496c1cf5 (このIDを非表示/違反報告)
綾華 - 面白い!赤司最高! (2016年2月21日 18時) (レス) id: 43df02899a (このIDを非表示/違反報告)
ハル - やばい!!!もっともっと青峰との絡みをふやしてくださぁぁぁぁぁぁぁい!!!!! (2016年2月20日 16時) (レス) id: 21b34c5310 (このIDを非表示/違反報告)
赤眼の月兎。。(プロフ) - 更新が楽しみですっ!頑張ってください! (2016年2月20日 11時) (レス) id: 5b1e908fcb (このIDを非表示/違反報告)
ユー - 展開が早くなりました!続きが楽しみです!更新、頑張ってください!!!!!! (2016年2月20日 5時) (レス) id: fa9502f7ab (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:悠りん | 作成日時:2015年10月31日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。