【黒バス】私は、大丈夫。だから……ね。【赤司征十郎】

／帰るんです。６３ ページ24

Aside




あ「……」




繋がれた右手を見て、そこから伸びる赤のラインが入った黒いジャージの先に真剣な顔の青峰さん




そういえば…ＷＣ終わった後たがら、ジャージじゃなくて私服じゃないのかな？他の皆さんも…




じゃなくて……




何故私は…手を繋がれているのでしょうか……？




紫原さんは「繋いで」と言っていたけど、青峰さんは自然な動きで繋がれたから…




もしや、青峰殿っ！貴君は手前のような女に慣れておられるのですか！？




あ、さつきさんが居ました。けど「ブス」とか言ってました。女の子の扱いサイテーだった気がします。取り敢えず、女の子の胸に夢はありません。心ですから




どうしよう……




青「…何百面相してんだよ」




あ「どうしましょう……青峰さんが嫌いになりました」




青「っんでだよ！」




あ「サイテーです」




青「だから何がっ…！！！」




今「もう直ぐつくで〜？」




前を見ると、遠くの方に「音楽室」の札が見えた




キュッと少し強めに握られた手をもう一回見る




保護本能でも働いてるんですか。あれ、母性本能…？いや、ないない




若「扉、開いてるな」




桜「いかにも罠って感じですね…」




あ「秀徳さんと行った所も不自然に開いてましたが、大坪さんが堂々と１人で入っていきました。どういう心の持ち主なのでしょう…」




諏「大坪か。彼なら有り得る」




青「取り敢えず入ろうぜ」




青峰さんがずんずん進んで行くので、自然と私も入ることになる。待って、心の準備が……！




青「普通の音楽室だな」




あ「……はぁ」




前には黒板とピアノ。周りには音楽家達の肖像画が不気味にコチラを見ている




イスは机の上に挙げられていて、綺麗に並んでいる。カーテンが開いているのでとても明るい……のだが…




桜「変な月です……廊下を照らす月と真逆の方にも月がある……」




そう。廊下の窓と音楽室の窓は真逆。普通だったら有り得ない。ある意味ありがたいのですが…




今「さ、漁ろうやないか」




諏「オマエが言うと悪い事に聞こえる」




３つの組みになって探すことになった




私は…やはり青峰さんと後ろの棚を漁る。あの、そろそろ手を離してください。探しずらいですから




あ「青峰さん、手を離してください」




青「やだ」




あ「」




……なんなんですかねっ！！！！！

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