／帰ります。３９ ページ41
Aside
あ「黄瀬さん……黄瀬さん？」
顔が青くなってることに気づいた
黄「A、っち……コイツ……『裏切り者』って言ってるっス」
あ「裏切り者……？」
顔を前に戻して、もう一度口元を見てみると……
『裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者』
バンッ！バンッ！バンッ！
あ、黄「「ひっ…/うわっ！？」」
まるで、認識されたことが分かったように、今度は手のない腕を振り回して叫ぶように大きな口を開けていた
あ「こ、今度は何に恨みを持ってるんでしょうか！？」
黄「し、知らねぇスよ！」
１歩、１歩、後ずさりながらその光景から顔を背けた
ガシャーン
あ「きゃあっ！」
黄「Aっち！」
窓ガラスが割れて、破片が飛んできた。けど、黄瀬さんがグイッと後ろに引っ張ってくれたので、なんとか当たることは無かった
そんなに広くない放送室。後ろに逃げ場などない
黄瀬さんは私を後ろに隠して、スタンドマイクを握った
ﾋﾟｷｯ……ﾋﾟｼｯ
その女は、裸足なのに割れたガラスを気にせず窓から這いずって入ってきた
『こ…ロ……す……殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す』
血の気がどんどん引いているような気がした
『うふ、うふふふ……開いた、あいた……』
黄「なっ……もう一体！？」
ズズズっ…とずっとそこにいたように、その女の隣に、瓜二つのもう1人の女が現れたのだ
あ「ま、まさか……内側からの手形……」
現れた女の人には手があった……が、足がない。足首から下がない
私も、近くに放り投げてあったスタンドマイクを取った
『『ア゛ァアァァァアァァアアアアア！！！』』
煩いくらいの叫び声をあげながら、驚くスピードで迫ってきた
私の相手は手のあるヤツだ
剣道を習ってたとか、護身術を習ってたとか……私はそんなんじゃない。バスケ一筋だったから、どっちかって言えば、スタンドマイクよりボールの方が手元に欲しかった
思いっきり振ったはずなのに、ソイツは少し後ろに下がりながらも受け止めた
スタンドマイクをグッと押されて、後の壁に背中がダンッと当たる
あ「ぐっ…！」
バキッ
嫌な音を立てて、スタンドマイクは折られた
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プリン大好き - え、なにこれ最高かよ（真顔） (2019年8月18日 16時) (
レス) id: 1e5ecb78ba (このIDを非表示/違反報告)
黒海(プロフ) - 好きです。もう、20回以上読んでます。愛してます！(ｗｗｗ) (2017年6月19日 23時) (レス) id: 5300eba67f (このIDを非表示/違反報告)
ユー - 面白いしもっと続きが気になります！続編楽しみにしています！ (2015年10月25日 3時) (レス) id: fa9502f7ab (このIDを非表示/違反報告)
ひばな@腐★ - 続編楽しみにしてます！ (2015年10月24日 22時) (レス) id: 4b7d5194ff (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 続編楽しみにしてまーすっ!! (2015年10月24日 21時) (レス) id: 8478a5faa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠りん
| 作成日時：2015年8月22日 22時
