/帰ります。29 ページ31
黄瀬side
黄「隠れる場所……ミスったっスね;」
ドヨーンとした教室を見渡しながら言う
あ「……ですね。でも、廊下にいるよりは……マシ……なんでしょうか?」
黄「アンタ、怖いの苦手っスか?」
あ「……はい。黄瀬さんは?」
二人で体育座りをして、教室の隅っこで話す
黄「俺は……まぁ、苦手っス。けど、先輩を傷つけられるの見ちゃうと……怒りの方が大きいっスね」
そう言うと、月下サンの頬がフと緩んだ
あ「……黄瀬さんは……いえ、黄瀬さんも……ここには、優しい人しかいませんね」
黄「アンタがなんで、そんな警戒心ないのかか不思議っスよ」
あ「最初は……結構警戒してましたよ?これでも……けど、皆さん優しいんですもん。直ぐに緩んじゃいます」
黄「…ふーん」
言われてることは、なんとなく分かる気がする。ただ、知り合いってだけなんスけどね
あ「てゆーか、アンタじゃなくて月下Aです。黄瀬さん」
黄「別にアンタでもなんでもいいじゃないっスか」
あ「……ひねくれてますね」
黄「…女の子にいい思い出なんてねっス」
あ「…実際、変なとこにいますからね」
それじゃあ、アンタが連れて来たみたいな言い方っス……
あ「……逆に、女の子ってガラじゃないんですけど……女の子と理科準備室で話すってのは……ある意味思い出ですよ。存分に楽しんでください」
そっちスか;
黄「つか!楽しめねっスからね!?全く……黒子っちの双子っスか……」
あ、本当にそう見えてきた……
あ「ックシュ…。なんか、寒くないですか……?ここ……というより、寒くなり始めてる気がします」
黄「そういえば……そうっスね……ジャージは?」
あ「さつきさんに貸しました。女の子が身体を冷やしてはいけませんし、何より…私にはこれくらいしか出来ることがありませんから」
困ったように笑った月下サン。アンタも女じゃないっスか……
上着を貸そうと手を動かすと、その手を止められた
あ「モデルさんが風邪を引いてどうするんですか。この世には黄瀬さんを好きな人がごまんといるんです。それに、エースが風邪引くな」
黄「…はぁ、分かったっス。じゃあ、くっついといてほしいっス」
頑固なとこまで黒子っちっス……
次、どうするかと口を開こうとした時
理科室から物音がした
434人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
プリン大好き - え、なにこれ最高かよ(真顔) (2019年8月18日 16時) (レス) id: 1e5ecb78ba (このIDを非表示/違反報告)
黒海(プロフ) - 好きです。もう、20回以上読んでます。愛してます!(www) (2017年6月19日 23時) (レス) id: 5300eba67f (このIDを非表示/違反報告)
ユー - 面白いしもっと続きが気になります!続編楽しみにしています! (2015年10月25日 3時) (レス) id: fa9502f7ab (このIDを非表示/違反報告)
ひばな@腐★ - 続編楽しみにしてます! (2015年10月24日 22時) (レス) id: 4b7d5194ff (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 続編楽しみにしてまーすっ!! (2015年10月24日 21時) (レス) id: 8478a5faa8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:悠りん | 作成日時:2015年8月22日 22時