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/帰ります。28 ページ30

黄「探索っつっても……どう探索したらいいんスかね?」




小「ふむ……赤司は何かしらのアクションと言っていたな……化け物に会えれば簡単なんじゃないか?」




あ「会ったあとが問題ですけどね」




サラッと言った小堀さんに苦笑いする




笠「じゃあ、取り敢えず……下の階からまわ……止まってくれ」




シと人差し指を口に当てた笠松さんを見て、私たちは呼吸も止めるくらい静かになった




カラーン、コローン




カラーン、コローン




奥の方から聞こえてくる




早「あっ……」




早川さんの目は、廊下の奥の方から現れた何かに向けられていた




カラーン、コローン…




『赤…赤がほしい……』




遠くにいるのに、耳にリンとした声が届く




真っ白な着物を来た……男の人……?顔はキツネのお面をつけている




『赤……赤で……赤……染……赤、アカ……』




ソイツは、一度立ち止まった




『見ィつけた……』




ザシュッ




森「っ小堀っ!!」




小「いっつ……」




いきなり目の前に現れたキツネ男は、銀色のナイフを振りかざした。ソレは、小堀さんの腕に擦り…血がでた




『あぁ……そまっタ……ふふふふふふ……』




キツネのお面の顔が嬉しそうに笑った




黄「面が…動い……」




笠「っ逃げるぞ!!!」




『もっ……ト……ホシい……なぁ……アか……赤……』




物凄いスピードで追いかけてくる




階段を皆で降ろうとした時、誰かに引っ張られた。その瞬間、ヒュンと真横をナイフが通った




黄「あ、ぶなっ……」




避けたことで、私達二人の目の前には上に上がる階段しかなかった




森「お前ら2人は上に逃げろ!」




黄「はいっス!」




グイッと黄瀬さんに引っ張られ、転びそうになりながらも駆け上がる




階段を上りきった所で、チラッと後ろを向く




あ「っ…黄瀬さん!」




グッと手に力を込めて止める




黄「なんスか!早く逃げないとっ……」




あ「キツネ男が……い、ません……」




黄「っ!?っそんな……」




4人を追いかけていってしまったようだ…




あ「どうします……か?」




ギューと握られた手に力がこもる




黄「オレ、は……先輩達を信じるっス……少し、隠れてよう……」




目の前には理科準備室




幸い、鍵は開いており入ることが出来た




……月明かりだけの準備室は、二人の頬を引き攣らせるのには十分だった

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プリン大好き - え、なにこれ最高かよ(真顔) (2019年8月18日 16時) (レス) id: 1e5ecb78ba (このIDを非表示/違反報告)
黒海(プロフ) - 好きです。もう、20回以上読んでます。愛してます!(www) (2017年6月19日 23時) (レス) id: 5300eba67f (このIDを非表示/違反報告)
ユー - 面白いしもっと続きが気になります!続編楽しみにしています! (2015年10月25日 3時) (レス) id: fa9502f7ab (このIDを非表示/違反報告)
ひばな@腐★ - 続編楽しみにしてます! (2015年10月24日 22時) (レス) id: 4b7d5194ff (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 続編楽しみにしてまーすっ!! (2015年10月24日 21時) (レス) id: 8478a5faa8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠りん | 作成日時:2015年8月22日 22時

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