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/帰ります。11 ページ13

高尾side




何言ってんだよ。「私が取って来る」?正気かよ……




緑「何を言ってるのだよ。見え見えの仕掛けなのだよ!」




あ「では、仕掛けがあったらそちらに鍵を投げます」




そう言って歩き出したので、思わず引き止めた




高「待てよ!」




数歩先にいる月下は、振り返った




あ「考えてみて下さい。私が行けば、鍵はゲット出来るし、仕掛けもあれば邪魔者がいなくなるんです。万々歳じゃないですか」




何も、言えなかった




無意識に月下が言ったようなことを考えていたからだ




見知った顔が揃う中、正体不明の一人だけ知らない奴




もし、コイツが犯人だったらここで手のひら返して襲ってくるかもしれない。そうしたら、先輩達も真ちゃんも危ない




だから、仕掛けに自ら怪しいヤツが自滅する。そんなことを考えていた




俺も例外ではなく、先輩達も何も言えなくなっていた




そうする間にも、鍵に近づいていく月下




手を伸ばし、鍵をつかんだ瞬間




ガタガタガタッと棚が揺れ始め、中にいた人形が月下に向かって襲いかかった




あ「っ!」




ヒュンッと飛んできた鍵を宮地さんがキャッチする




な、んだよ、この人形の数!




どんどんと月下を埋め尽くしていく




あ「離してっ…や、めて!」




動けずにいると、目が合った




あ「たす…っ…」




口を開けて何かを言おうとした月下は、直ぐに口を閉じ、目線を逸らした




高「っ……!」




そして、とうとう顔を多い尽くしてしまった




すると、真ちゃんが走って、まだ見えている腕を掴んで引っ張りあげた




人形もくっついてくるかと思ったが、動かなくなっていた




あ「っ……はっ……ゲホッゲホッ……はぁっ……はぁっ……!ゲホッ、ケホッ……」




激しく咳き込んでいる。息が出来なかったのだろうか……




緑「ゆっくり、ゆっくり息を吸うのだよ」




俺も慌てて近くに行って、背中をさすった




カタカタと小刻みに震えている




あ「……ぁ……っ…」




高「っ……」




あぁ……俺は何をしていたんだろう……もし、犯人じゃなかったら?この子は女の子だ。知らない奴らがいて、自分だけ独りだ




独りだけ疑われて、辛いだろう……頼れる人がいなくて、怖いだろう……




俺にはその気持ちをきちんと分かってあげれない




真ちゃんも、先輩達も苦い顔をしていた

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プリン大好き - え、なにこれ最高かよ(真顔) (2019年8月18日 16時) (レス) id: 1e5ecb78ba (このIDを非表示/違反報告)
黒海(プロフ) - 好きです。もう、20回以上読んでます。愛してます!(www) (2017年6月19日 23時) (レス) id: 5300eba67f (このIDを非表示/違反報告)
ユー - 面白いしもっと続きが気になります!続編楽しみにしています! (2015年10月25日 3時) (レス) id: fa9502f7ab (このIDを非表示/違反報告)
ひばな@腐★ - 続編楽しみにしてます! (2015年10月24日 22時) (レス) id: 4b7d5194ff (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 続編楽しみにしてまーすっ!! (2015年10月24日 21時) (レス) id: 8478a5faa8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠りん | 作成日時:2015年8月22日 22時

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