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RK 見て見ぬ振りをしたい ページ11

『これはね。夢だと思うのよ』

「へぇ。なら私がその頬、ぶん殴って差し上げましょうか」

『やめてあんたのは絶対に痛い。そういうことじゃなくてさ。ホラ……現実逃避ってやつ?』

「そんな事しても、あんたの頭に猫耳が生えた事実は消えませんよ」

『あー!言わないでいた事を!』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私だってね、事実ぐらいは知ってるわよ。理解してる。それを見ないようにしてたのに、目の前でニヤニヤしているこいつは……!!パッと見たら白い癖して中は黒い……あ、それお饅頭みたいね。

『だとしたら中身は餡子が…』

「は?何訳のわからないことを言っているんですか。いいからさっさと仕事行きなさい」

頭まで深く布団をかぶった私に対して、ジャーファルは布団を何とか引き剥がそうとする。必死に布団を掴みながら私は言い返した。

『あんたこそ何訳のわからないことを言ってるの!?こんな格好で、頭に猫耳が生えた状態でいける訳ないでしょう馬鹿!』

私にだってね、それなりのプライドがあるわけ!わかる!?威厳もありゃしないのよ!!

「あーもう!じゃあクーフィーヤ貸してあげますから」

『……あんたの使ったのは嫌よ』

まあ確かに仕事に行かないわけにはいかないし、ないよりはマシかもしれない。

「私だってあんたに自分のクーフィーヤを使われるのは嫌ですよ。安心してください、新しいのを下ろしますから」

「ちょっと待っててくださいね」と言い残し、ジャーファルはパタパタと部屋から出て行った。

モソモソと布団から出ながら、そういえば、クーフィーヤを使うだなんていつぶりだろう、とふと考えた。あれ、掃除している時に屈むと目の端にチラチラ入って邪魔だし、ジャーファルとお揃いだしで使うのをやめたのよね。

……そもそも何故私の頭に猫耳が生えたのか。理由は定かではないがきっとヤムライハが関わっている様な気がする。いや、そうとしか思えない。
昨日掃除するためにヤムライハの実験室に入っただけなんだけどなぁ……魔法っていうものはイマイチわからないわ。縁がないしね。

取り敢えず、ジャーファルからクーフィーヤを借りて、仕事が一段落したらヤムライハを詰問しないと。

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堕天使(プロフ) - りんりんさん» ありがとうございます!気長に待ってくれると嬉しいです(^^)是非書かせていただきます! (2016年1月27日 22時) (レス) id: 6e07dbc3a4 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - リクエストいいですか?女官長さんが酔ってしまった話が見たいです(*´ω`*)お願いいたします (2016年1月26日 22時) (レス) id: 19ff0856e9 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - イシスさん» もちろんです!リクエストありがとうございます(^^)楽しく書かせていただきます! (2016年1月25日 21時) (レス) id: 6e07dbc3a4 (このIDを非表示/違反報告)
イシス - すみません、リクエストします!女官長さんに猫耳が生えちゃった話が見たいです!よろしくお願いいたします! (2016年1月25日 18時) (レス) id: cb40c7098f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:堕天使 x他1人 | 作成日時:2015年9月3日 19時

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