良薬口に苦し 裏 ページ2
『ねぇ、ジャーファル。あんたなんだか顔、可笑しくない?』
「はぁ?何失礼なこと言ってくれちゃってるんですか。もともとこういう顔なんです」
『いやいやそういう事じゃなくて!顔が赤いもの、あんた』
ーーーーーーーーーー
朝議の時から思ってたことなんだけどさ。
いつもはその白い肌にはそばかすしかないか、黒いクマがあるかなのに。今日はなんだか、頬のあたりがほのかに赤い気がするのよね。まあ私の勘違いかも知れないけどさ。
「え、赤いですか?」
そう言って頬に手を当てる動作にもキレがない。まじか、結構ヤバいんじゃないの?ジャーファル。
『とりあえず医務室いって、熱でも測ってもらってきたら?』
「……嫌です。仕事を疎かには出来ません」
オイコラ、こんな時まで仕事か、この仕事鬼。仕事マシーン!気を使ってあげてるんだから、大人しく気を使われなさいよ、馬鹿!
『……えぇい!私が手伝ってあげるから!余計な心配はせずあんたは医務室へ行け!』
「え、でも」
『今すぐ!』
「……分かりましたよ。」
それで良いのよジャーファル!最初から大人しく言うことを聞け。
渋々といった様子のジャーファルは、私に背を向けて廊下を歩き出した。そんなジャーファルの背に言葉をかける。
『大人しく寝込んでねー』
「余計なお世話」
何よその反応。私が心配してやってると言うのにさ。
『ふん!見てなさいジャーファル!あんたの仕事なんてすぐ終わらせてやるんだから!』
『……で?あの後熱、あったわけ?』
「38.9°ありました。」
『え!良くそれで立っていられたわね!』
「まぁね。熱あっても仕事するし」
『うわ怖!もうあんた人間じゃないでしょ、そうなんでしょ!』
「んなわけないだろうが」
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堕天使(プロフ) - りんりんさん» ありがとうございます!気長に待ってくれると嬉しいです(^^)是非書かせていただきます! (2016年1月27日 22時) (レス) id: 6e07dbc3a4 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - リクエストいいですか?女官長さんが酔ってしまった話が見たいです(*´ω`*)お願いいたします (2016年1月26日 22時) (レス) id: 19ff0856e9 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - イシスさん» もちろんです!リクエストありがとうございます(^^)楽しく書かせていただきます! (2016年1月25日 21時) (レス) id: 6e07dbc3a4 (このIDを非表示/違反報告)
イシス - すみません、リクエストします!女官長さんに猫耳が生えちゃった話が見たいです!よろしくお願いいたします! (2016年1月25日 18時) (レス) id: cb40c7098f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 x他1人 | 作成日時:2015年9月3日 19時