. ページ11
＿
翔「そうだったんだ・・・今は潤どう？」
「ご飯も食べないしお風呂にも入らないまま
部屋に閉じ篭もっちゃってる」
翔「そっか・・・俺行ってくるよ」
「うん・・お願い」
ここは翔くんに任せようと思って
私はドアの向こうから見守ることにした。
翔「・・・・潤？入るよ」
無言の潤をそのままに翔くんは
ベッドの脇に椅子を持ってきて座った。
翔「潤、父さんとお話しよ？」
潤「・・・・・今は嫌だ・・」
翔「でもこのまま学校明日から行くの嫌だろ？」
潤「・・・・・・うん」
翔「じゃあ話そう。・・・潤は修学旅行いきたい？」
潤「・・・・・いきたい・・でも・・」
翔「そしたら・・2日間は学校のみんなと行って
3日目の最終日は父さんとお母さん、潤と3人ってどう？」
潤「えっ・・？」
翔「3日目の朝にこっそり父さんが迎えに行くから
そのあと3人で北海道観光しよう
車だし時間に限りもないから、遊び放題だぞ？笑」
潤「お父さん・・・いいの・・？」
翔「うん、潤がいいならね」
潤「ありがとう・・・」
びっくりした。
そうか、そういう考え方もできるね・・・
翔「あ、潤。最近爪切れてないな？」
潤「そういえば・・・」
固く握られている右手は爪を切ることも困難
だから手のマッサージと一緒に週一でやってあげるんだけど・・・
先週できなくてそのままになっちゃってたね。
翔「お母さん呼んできてもいいか？」
潤「うん、いいよ」
＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 84人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：結乃 | 作成日時：2019年8月3日 1時
