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ロウの思い出、私の思い出 ページ44

ロウ「この地は、つらい思い出が多くてのう。」


ロウ様は唐突に、昔語りを始めた。


カミュ「おい、じいさん。あんた、何者なんだよ?」


カミュ、お前という奴はどうして空気が読めないんだ←


ロウ「あのころ、わしは隠居しておってのう。城下に降りては民と杯を交わし、笑い合う。そんな毎日を過ごしておったのじゃ。

じゃが、16年前のあの日……魔物たちがすべてを奪っていった。
今や、かつての栄華は見る影もない。たったひと晩でこうなってしまったんじゃ。」


世界一を誇る国なのにって思う人もいるでしょ?だけどね、壊すのは本当に簡単なんだよ。積み上げてきたものは、どれも脆い物ばかりだから。


ロウ「そろそろお主も言わねばならんじゃろ、A。」


A「そう……ですね。少しばかり、昔話をしましょうか。」


***


(かぎかっこ無いけど話してます。)


私は生まれた時から首筋に勇者と同じアザを持って生まれた。それは、私と同時に生まれた姉も一緒。


私達はその力を、大人達に利用された。どんどん戦場に送られては、血を浴びて帰ってくる日ばかりだった。
私の実の母もとても強かった。何たって母も、アザがあったのだから。


私達3人は、いつの間にか"ユグノアの三英雄"と讃えられ、人々は私達を"正義"と呼んだ。


だけど、楽しかった日々も束の間、23年前、私の母は病で亡き者へ、姉はバンデルフォン王国へと移った。


それから私は、王にその才能を買われ、エレノア様の護衛を務めることとなった。


A「宜しく……お願いします。」


エレノア「ふふ、そんな畏まらなくても大丈夫よ?」


エレノア様と私の母は昔からの仲であったらしく、私も幼い頃は何度か会った事があったらしい。


A「ですが……!」


エレノア「貴方のお母様と仲が良かったのは存じているでしょう?ほら、こっちにおいで。」


エレノア様は、私をとても良くしてくださった。私は彼女を、主君を、精一杯この手で守っていこうと思った。


***


時は流れ、ある日、エレノア様から呼び出された。


エレノア「A、貴方に紹介したい子がいるの。」


エレノア様の後ろには、長い髪をポニーテールで綺麗にまとめてある女の子が立っていた。


??「………………。」


エレノア「最近貴方に構ってあげられなくてごめんなさいね。理由をちゃんと説明しようと思っていたのに機会が伺えなくて……。」

→→←噂のロウ



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KFC組を愛し隊 - 、、、何だろう、この勇者のショタっぷり、、(誉め言葉) (2020年9月26日 16時) (レス) id: edd235e4c2 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 良い話ですね…(泣)感動しました。これからも更新頑張ってください!応援しています( ´ ∀ ` )ノシ (2017年12月23日 3時) (レス) id: 6160959f20 (このIDを非表示/違反報告)
初音♪ゆいか(プロフ) - ミファーさん» ありがとうございます^^* (2017年12月3日 10時) (レス) id: 97a168b901 (このIDを非表示/違反報告)
ミファー - 楽しみながら見ています!これからも頑張ってください!(゜∇^d)!! (2017年12月2日 21時) (レス) id: a08f22c5ed (このIDを非表示/違反報告)
初音♪ゆいか(プロフ) - カグレさん» カグレ様、初めまして。そう思って頂けて嬉しいです。どうぞこれからもこの小説を宜しくお願いします。 (2017年11月3日 21時) (レス) id: 97a168b901 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:初音♪ゆいか | 作成日時:2017年10月10日 21時

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