第67話 お屋敷とお嬢様13 ページ8
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玄樹side
翌朝、朝食に呼ばれて食堂へ
そこには昨日の同じように
笑顔で待ち構えているエリサがいた
Aちゃんは当然ながらいない
笑ってるけど
この子の笑顔からは心を感じない
Aちゃんの笑顔とはまるで違う
手負いの獣のように牙を剥き
余裕のない瞳をしてる
この子はこの子で
いろいろあるのだろう
ただ
昨日と少し様子が違う
攻撃的な印象は相変わらずだけど
どこか、儚いような
迷いが見えるような
助けを求めているような……
Aちゃんにしている事を許す許さないは
話が別だけどね
意外と、ちょっと突いたら
あっさり解決するかもしれない
街を案内するって言っていたのは本当だったみたい
朝食後
用事を済ませてくると言って姿を消したけど
1時間ほどで戻ってきた
その間に作戦会議
………作戦らしい作戦にはならなかったけど
神「旅に必要なものを買いたんですけど、オススメの場所はありますか？」
エリサ
「そうですね……様々な店が集まる繁華街がありますから、後ほどご案内しますね。
荷物が増えては街を見て回るのも大変でしょうから、まずはこの街の名所を周ってからにしましょう」
馬車で移動して
街を見渡せる丘の上に行き、果樹園で果物を食べて、街の中心部へ
買い物も終わって
広場の噴水の側のベンチに座り
名物だというスイーツを食べる
エリサは、屋敷を出てからこっちに喋る隙を与えないくらいテンションが高かったけど、ここへ来て、ようやく口数が減ってきた
残り時間も少ない
急がなきゃ
岸「これ、Aにも食べさせてあげたい」
海「絶対好きだよね」
紫「お土産に買ってこ」
エリサ
「……Aさんとは会えないと申し上げたはずです」
廉「…エリサさんは、何がしたいん？」
エリサ
「何が、とは？」
神「今日、長い時間一緒にいたけど、目的が見えないんだよ。最初、俺らといるAちゃんに嫉妬してるからだと思った。でも、今日、俺らのこと独占してるはずなのに、全然楽しそうじゃなかった」
玄「ついでに言うと、昨日と今朝も様子が違ってたし、用事があるっていなくなって、戻ってきてから、もっと変わってた。迷ってる目をしてる。悲しい目をしてる。
Aちゃんにした事は許さないけど、先に事情は聞きたい」
空も少しオレンジ色の気配がしてきたところで
ようやく話が進みそうだ
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レイ☆(プロフ) - ゆめさん» ご愛読ありがとうございます！この手の話を求めている人はいるのか心配だったけど喜んでもらえて良かったです♪ (2019年12月17日 17時) (
レス) id: d63f3b3fd4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！大好きなキンプリとファンタジーの要素があってとても面白いです。 (2019年12月16日 20時) (レス) id: 6dc3131702 (このIDを非表示/違反報告)
レイ☆(プロフ) - おおたさん» ありがとうございます！ヒロインちゃん奪還のために動き出しましたよ！さて、どうやって助けるのか？お楽しみに！ (2019年11月30日 17時) (レス) id: d63f3b3fd4 (このIDを非表示/違反報告)
おおた(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!!エリサの思惑が気になるし、早くKing & Princeのみんなの元に帰してほしい… (2019年11月28日 23時) (レス) id: 788c2da8be (このIDを非表示/違反報告)
レイ☆(プロフ) - 名無し35453号さん» ありがとうございます！励みになります♪少しずつエリサの行動や思いも明らかになって行きます。ヒロインちゃんも早く合流させてあげたいー！ (2019年11月28日 19時) (レス) id: d63f3b3fd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイ☆ | 作成日時：2019年11月26日 18時
