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『ふぅ…。』
怪我の処置も兼ねて、太宰さんに休憩を取るよう促されたので、近くの廊下にあるベンチに腰を下ろす。
お腹が痛い。
突如。高い声が響いた。
杏藤「こんにちはAさん!」
『…こんにちは!杏藤さん』
杏藤「ふふ、今日も訓練?大変だね」
『ありがとう。杏藤さんもお疲れ様!』
杏藤「…」
パシッ
杏藤「ムカつくんだよ手前」
『…ごめんなさい、』
頬を手で叩かれる。
この程度の痛みなんて平気だ。
杏藤「太宰幹部相当アンタの事嫌いみたいね。普通にしてれば女には優しいのに。」
『…ですね。』
杏藤「あ〜ぁ。太宰幹部もこんな奴さっさと補佐から降ろせばいいのに。そしたら繰り上がりで私が補佐になる可能性も出てくるし〜!」
『…』
杏藤「まぁいいや。じゃあね糞女」
杏藤璃亞。
私の後輩である。
この子は私を酷く嫌っているらしい。
この子のせいで、皆に避けられている。
この子が来る前は、そんなこと無かったのに。
この子が、此奴が居なければ、!!
太宰「A」
『、!』
その声ではっと我に帰る。
太宰「平気かい?」
『大丈夫です。処置は終わりました。』
太宰「そうじゃなくて。君の事。」
『…ッあぁ、見てたんですね』
どうしていいか分からず、薄く笑う。
それに目を細めた彼は、訓練に戻るよう促すと、珍しく私の隣で歩いていた。
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あると(プロフ) - 続きが気になる、、!更新頑張ってください!!! (2022年6月20日 18時) (レス) @page7 id: dd7bcd39b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めあ | 作成日時:2019年5月12日 16時