貴方へ心を許すのか。 ページ14
目の前で踊る騎士達は。綺麗で。優雅で、ただただかっこよかった。本当。
「―A！どうだった？わたしの育てた騎士達のアンサンブルは！」
姉に話しかけられる、せっかく、余韻に浸ってたのに。
「とても、かっこよかったです。本当に綺麗で……」
「そうだろう！そうだろう！ここは、俺のKnightsだからな！」
月永先輩が、とてもいい笑顔で言う。
それから、雑談兼休憩をとり、しばらくすると、またレッスンが始まる。
ただ、見てるだけなのもあれなので、自分で思ったことをノートにまとめる。
いつの間にか、外は暗くなっていた。
「じゃ、今日のレッスンは、ここまで！」
姉の声で、顔を上げる。ずっとノートをとるのに集中してた。
みんな、息を上げていて、汗をタオルで拭ってる。
「ほんっと、瑠衣のプロデュース、スパルタすぎる。」
泉さんが言うくらいなら、相当なのだろう。
「わたし的には、ふつーだけどね。」
まぁ、天才だからな。姉は。
なんでも出来る。歌もダンスも。
………私と違って。
少し、気分が曇る。
「Aーー！一緒に帰ろうよ！」
瑠衣が、笑顔で言う。
……。
「ごめん。教室に忘れ物したから取ってくる。先に帰っていていいよ！」
忘れ物なんてしてないけど、1人になりたい。
「ふーん、じゃ、俺がついてくよ。帰りは、送るから。みんなは、先帰っていいよ。」
泉さんが言う。
「いいのか！？瀬名？」
月永先輩が聞く。
「うん。別に職員室に用があったからね、ついでだよ。ついで。」
少し……心配してくれたのかもと期待してしまった自分が恥ずかしい。
でも、
「…ありがとうございます。でも、大丈夫ですよ？本当に。」
1人になりたいのに、泉さんがいては、意味が無い。本末転倒だ。
「まったく、この俺が送ってあげるって言ってるんだから、素直に送られてなよねぇ？」
有無を言わせないこの感じ。多分、何を言っても無駄だろう。
「分かりました。それでは、お言葉に甘えて、
ってことだから、瑠衣は先に帰っていていいよ。」
「そっかー！分かったよー！じゃ、みんな帰ろう！」
瑠衣は、みんなを連れて帰って行った。
無邪気で、可愛くて、人気者な瑠衣。
私と違って。
「Aは、瑠衣と何かあったの？」
何故、そんなに人の心を見透かすような目をするの？
何故、そんなに私の心を荒らすの？
出会って1日も経ってないはずなのに。
貴方になら、話してもいいと思ってしまった。
この、秘密を。
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優陸 - 碧翆さん» ありがとうございます!!これからも頑張っていくので応援宜しくお願いします！ (2019年7月23日 19時) (
レス) id: 0f4055743f (このIDを非表示/違反報告)
碧翆(プロフ) - すごく面白くて好きです！！！！更新頑張ってください！！！応援してます！！！！！ (2019年7月19日 20時) (レス) id: a5f7ab183f (このIDを非表示/違反報告)
優陸 - そまそまりつりつさん» なるほど。自分もその所は悩んでたので有難うございます！すぐに直しますね(*･ω･)*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2019年7月1日 22時) (レス) id: 0f4055743f (このIDを非表示/違反報告)
そまそまりつりつ(プロフ) - ま〜くんは『凛月』呼びかと…… (2019年7月1日 21時) (レス) id: 179de70c1e (このIDを非表示/違反報告)
優陸 - 愛咲さん» ありがとうございます！これからも頑張っていくのでよろしくお願いします！ (2019年6月30日 20時) (レス) id: 0f4055743f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優陸 | 作成日時：2019年6月29日 13時
