第9話 ページ10
『受け入れる、受け入れないはお前の勝手で私はとやかく言うつもりはない。だから私を理由に騒ぐな、迷惑だ』
実「あ"?」
迷惑だと?
俺は尼宮に近付き胸ぐらを掴んでぶん殴る。
『っ…!!……何するんだ…』
実「迷惑ゥ…?何被害者面してんだよ、この悲観野郎…!!」
『なんだと?』
実「両親がいない?知るか、俺だっていやしねぇよ…!!女だとか理由にしてんのは、てめぇだろうがァ!!」
『………………は?』
そこからは、殴る蹴るの取っ組み合い。
悲鳴嶼さんの拳骨が俺の頭に炸裂したことにより
喧嘩はおさまった。
『私は悪くない』
悲「不死川が怒るような事を言っただろう」
『勝手に怒ったのはアイツだ』
悲「喧嘩両成敗」
『っ』
尼宮も拳骨を喰らう。
『お前のせいだ』
実「知るか」
そんな顔でさえ、無表情だった。
コイツ、怒る以外の顔出来ねぇのかよ。
『不死川』
実「あ?」
『珍しいな、うたた寝か』
目が覚めれば藤の家にいた。
そういや任務に向かう最中で遅くなったからって、
藤の家にいるんだったなァ…。
『風呂だ』
実「おう」
ふと、前を歩く尼宮の背中を見る。
『なんだ、人を見て』
実「お前、やっぱ女だな」
『莫迦にしているのか』
実「ちげぇよ。お前はきっと尼宮に生まれてなきゃ、普通に両親いて、普通に育って、普通に人を好きになって、普通に結婚して、普通に子宝に恵まれて、普通に生活する女だったと思うとよォ…」
何も言わず俺の事を見つめてくる尼宮に
渋い顔をする。
実「なんだよ」
『求婚か?』
実「……………はぁ!?!?」
真顔でとんでもねぇこと言いやがるな、コイツ。
『私は誰かと添い遂げる気はないぞ』
実「ちげぇよ、自意識過剰か」
『そんなわけないだろ』
その顔はどことなく、女らしさを感じた。
思わずたじろいだ。
『もう少しまともな口説き文句を考えないと、女性は何とも思わないぞ』
さ っ き の た じ ろ ぎ を か え せ
実「ぶっとばす…!!」
『すぐ暴力、ああ風柱様は怖いことで』
嫌味が言えるほどに、人と接することに慣れてきた。
人間らしさは出てきたな。
出会った頃の不器用はどこへ行ったのやら。
実「可愛げねぇなァ」
嫌味ったらしく呟いて首根っこを掴む。
実「お前、女湯なのを忘れるなよ」
『当たり前だ、お前は私を痴女か何かと思ってるのか?』
実「まじでふざけんなよ、お前…!!!」
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あるま。(プロフ) - 実弥&左馬刻&勝己ラブさん» ありがとうございます!!なるべく毎日更新出来るよう頑張ります!! (2022年2月5日 3時) (レス) id: 030aba5c68 (このIDを非表示/違反報告)
実弥&左馬刻&勝己ラブ - 凄く面白いです^ ^相変わらず実弥カッコいい(^ ^)ほぼ毎日読んでるんですが、飽きません!こういう小説好きです。更新毎日楽しみにしていますヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪ (2022年2月4日 21時) (レス) @page20 id: 46d98ab23b (このIDを非表示/違反報告)
あるま。(プロフ) - *Flonaison*さん» コメントありがとうございます!!今後の展開で分かりますー!!! (2022年2月2日 22時) (レス) id: 030aba5c68 (このIDを非表示/違反報告)
*Flonaison* - あるま。さんこんにちは*Flonaison*です。昨日仕上げた内容ですがヒロインは鬼が潜伏してないか情報を探るのですが鬼は一体どこにいるのでしょうか😥 (2022年2月2日 16時) (レス) @page17 id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
あるま。(プロフ) - *Flonaison*さん» ひえ、ありがとうございます!!色々設定考えてるので、書き込めるよう頑張ります!! (2022年1月30日 21時) (レス) id: 030aba5c68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あるま。 x他1人 | 作成日時:2022年1月28日 4時