【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語3【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】 (ページ5)

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第100話ページ5

トントンとAは並んで走りながら、前の4人が倒し損ねたゾンビを次々処理していく。
「前出んくてええの？討伐数勝負やで？」
「･･･前の連携が、とれてるので･･･崩したら、まずいかなと･･･。」
「おおう･･･この子しっかりした戦い方出来るぅ･･･統率とりやすいぃ･･･。」
「(普段とれないんだろうなぁ･･･)」
感動した様に言うトントンに、Aはそんな事を考える。

「「フゥーッ！！」」
「エグいエグい。」
嬉々とした様子で次々にゾンビを残酷に倒していくシャオロンとコネシマに、鬱は若干引きながらも向かって来るゾンビを倒していく。
「コレは俺の勝ちやな！！」
「何言うてんねん！お前俺より少ないぞ！」
「数え間違えじゃないですかぁ！？シッマさん！！」
もうAの戦力確認である事を忘れて、コネシマとシャオロンは対決をし始めている。

「アイツ等･･･言った事忘れとるやろ･･･。」
ガンガン先を進むシャオロンとコネシマに、トントンはだんだんと苛立ちを見せる。
「このままやと、内ゲバパターンやぞ･･･。」
「･･･前に行った方が、いいですか･･･？」
「ん？あ、出来ればやけど･･･。」
Aに訊かれたトントンは、拍子抜けされた様に答えた。
「･･･では･･･行って来ます。」

　ダッ！
「うおっ！？」
　Aが急に走る速さを上げ、4人の方へ走り出した。
トントンは急な事に驚きながらも、向かって来るゾンビを的確に処理し続ける。

「！Aちゃん！？」
　先頭2人より後ろ側にいた鬱が、走って来るAを見て驚く。
「失礼しますね。」
　トンッ
「ファッ！？」
Aが鬱に触れてから、鬱より前へと出る。
「(急に速なったな･･･！？ゾムみたいな･･･)」

「おっしゃ40体目ぇ！！」
「コッチは42体目ぇ！！」
　シャオロンとコネシマは後ろなど気にせず、どんどんと前へ進んで行く。
シャオロンはシャベルだけであるのに残酷な倒し方でゾンビを倒して行くし、コネシマは炎によって焼死体を次々に作っていく。

　ウオォォォッ＿

「「！？」」
　ゾンビ集団の流れが途切れた時、獣の様な咆哮が行く手から聞こえてきた。
シャオロンとコネシマは残りのゾンビを倒しながらも、其方を見る。
「うっわ！強敵やんアレ！！」
「ラスボスみてぇなの来たなぁ！！」
　咆哮をしたであろうモノは、人間の倍はあるであろう巨体のゾンビだった。
睨みをきかせて、先頭2人に狙いを定めている。
「これヤバくね･･･！？」