【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語3【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】 (ページ6)

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第101話ページ6

「炎には弱いやろ！！」
　コネシマはそう言って、強火力の炎を放って巨体ゾンビに攻撃をしかける。
「！？効かへん･･･！？」
「シッマ強めの撃ったんに！？」
　巨体ゾンビは埃を払うかの様に、コネシマから放たれた炎を払い退けた。
その様子を見て、シャオロンとコネシマは動きが止まってしまう。
「ミュータントか！？」
「ちょ、俺攻撃魔法得意やないんやけど！？」

　トンッ
「失礼します･･･。」
「「！？」」
シャオロンとコネシマの間を走り抜けて、Aが空高く飛んだ。
その光景に2人は目を丸くさせて、小さいその背中を見ている。
「何してんねん！1人で突っ込むな！！」
コネシマがハッとして、Aに怒鳴る。
　しかし、Aは既に巨体ゾンビのすぐ上まで飛んでいた。
Aはナイフを構えていて、巨体ゾンビはAに気づいて拳を振り上げようとしている。
「シャオロン！炎魔法少しでも使って手伝え！！」
「おう！！」
「俺も手伝う！！」
コネシマとシャオロン、そして合流出来た鬱が、巨体ゾンビに向かってそれぞれの武器を構える。

　「"切り裂け"」

　はっきりとした言葉の後、Aは巨体ゾンビの前に降り立った。

　そして巨体ゾンビは、音も無く大量の血を吹き出して幾つかに身体が分かれた。

「･･･えぇ･･･？」
「まーじで･･･？」
シャオロンと鬱は、驚きのあまり声をもらす。
「･･･めっちゃ強いやん･･･！」
コネシマも驚きで声をもらすが、その目からはAに対する警戒心はなくなっていた。

「ちょ、感心してる場合やないっての！俺もビックリしたけど！！」
走って追いついたトントンが、慌てた様子でAに駆け寄った。
「A！何で如何にもラスボスちっくなゾンビに突っ込んだん！？」
「？内ゲバ？が･･･起こりそうって、言ってたので･･･ついでに、目標を･･･。」
「うん、言ったけどな！？コネシャオ内ゲバしそう言うたけどな！？」
首を傾げながら言うAに、トントンは何とも言えなくなっている。
「後どうやって倒したん！？まさかエミさんと同じ古代魔法も使えたんか！？」
「･･･風魔法、鍛えました･･･。」
「絶対違う魔法使ったよね！？怒らないから教えなさいっ！！」
「鍛え･･･ました･･･。」
お母さんの様な口調になるトントンに、Aは少しずつ目線を逸らす。
「Aー？場合によってはランク上げ審議入るんやけどなー？」
トントンにそう言われて、Aはまたトントンと目線を合わせる。