【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語3【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】 (ページ32)

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第127話ページ32

「！？･･･！？？」
「あ、ゾムさんいたんだ･･･。」
　吹っ飛ばされたらっだぁに、Aは目を丸くさせて驚き、ぴくとは「あちゃー」と言う様にらっだぁと＿らっだぁに跳び蹴りをくらわせたゾムを見る。

「あっれー！？らっだぁいないなー！？」
「ん･･･の･･･ゾムごらぁ！！」
仰向けに倒れたらっだぁの上に立ちながら、わざとらしく辺りを見回すゾム。
下敷きになっていたらっだぁは、キレて起き上がってゾムを無理矢理どかす。
「おるやーん！どうして土まみれ何すかー！？」
「テメェのせいじゃオルァ！！」
らっだぁが勢いよく立ち上がり、逃げるゾムとの追いかけっこが始まる。
追いかけっこと言っても小さい子どものかけっことはかけ離れ、鬼の形相をしたらっだぁが、煽りながらゲラゲラ笑っているゾムを追いかけ回している。
「･･･と･･･止め、ないん･･･ですか･･･？」
Aは戸惑いながら、穏やかな表情で眺めているぴくとに訊ねる。
「ん、ああ大丈夫。アレいつもだから。アレが二人の間の挨拶みたいなものだよ。」
「(挨拶が鬼ごっこってハードだな･･･)」
ぴくとの話を聞いて、Aもゾムとらっだぁの鬼ごっこを見る。
「本気出しちゃうぞ～っ！！」
「うえっ！？や、やめてクレメンスー！！」
「(あれ･･･？立場逆転してる･･･？？)」
　いつの間にか死んだ目をして笑っているらっだぁが、慌てているゾムを追いかけている構図になっていた。

「跳び蹴りしたにも関わらず乗りやがってゾムぅ！！」
「わ、悪いのらっでぃやん！Aは俺等の！！」
「魔力高い人材は欲しいに決まってんだろうが！！」
「"みどりくん"おるやろー！！」

「･･･ゾムさんが、お昼寝やめて･･･来た理由って、まさか･･･？」
Aが気付き、ぴくとはニコッと笑う。
「そうだね。いたのは分からなかったけど･･･
　ゾムさんはAちゃんが引き抜かれると思って来てくれたみたいだよ。」
「･･･グループは、幾つ入っても･･･いいのでは･･･？」
「んー、そうなんだけどね？
　多分Aちゃんと一緒にいれる時間が少なくなるのは嫌なんじゃないかな？」
そう話すぴくとは、とても優しい顔をAに向けていた。

「あああ！捕まったあああ！！」
「雑魚乙ぅ！！」
　ゾムの悲鳴で其方を見ると、ゾムがらっだぁの闇魔法の渦に下半身を飲み込まれていた。
「嫌やぁ！A取られるぅ！！」
「グループ重複加入出来るっての！！」