【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語3【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】 (ページ25)

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第120話ページ25

「お待たせしました。」
「！ありがとう、ございます･･･。」
　飲み物を持って来たエーミールとロボロ。
エーミールはAにマグカップを渡して、ロボロは鬱にマグカップを渡した。
「ホットミルクです。Aさんには特別に蜂蜜を少量入れました。」
「！ほ、んとだ･･･甘い･･･。」
少し飲んだAが、目を丸くしてそう呟いて、安心した様に小さく息を吐く。
「ふふっ。お気に召したようで良かったです。」
安心しているAを見て、エーミールは嬉しそうに笑った。
「もう授業は始まってしまいますし、このまま魔法学のお話でもしましょうか？」
「！き、きたい、ですっ･･･。」
エーミールの提案に、Aはパッと顔を上げて少し嬉しそうな声で返事をした。
「大先生とロボロさんはどうしますか？」
「俺はええわ、適当に時間潰す。」
「俺もー。」
そう言って鬱とロボロは、飲み物を飲みながら窓の外を眺め始めた。
エーミールはそれを見て苦笑してから、Aと魔法学の話をし始めた。

「･･･コレ取りに行った時、エーミールどんな感じやったん？」
鬱は窓の外を見たまま、ロボロに小声で訊ねる。
「久しぶりにキレとるんやもん、怖かったわ。」
ロボロも鬱の方を見ないまま、小声で返事をした。
「久しぶりに暴れるんやない？エーミール。」
「や、まだそこまでいっとらん。せめて尋問。」
「怖いのに変わりないわ。オスマンよりネチネチしとるぞエミさんの尋問。」
「明日はおらへんなぁ、あの子等。」
「せや。大講義室出る前に見たけど･･･
　何で新入生が受ける授業にCランクが混ざっとったん？」
「去年までに単位取れなかった、頭の弱い子等やったんやろ。」
「大先生ひっど。」
「シッマと同じ心無い奴に言われとうないわ。」
「あるわっ。」
ロボロにツッコまれて、鬱は小さく笑った。
「･･･てか、通信機わざと入れとったやろ。Aちゃん以外に向けて発信したな？」
「さー？何の事やら。」
「わざとらしー。エーミールに話してる時から入れとったやろ。」
「そりゃあねぇ？情報共有は大事やろ？」
そう言ったロボロは、悪い笑みを浮かべていた。
「･･･ハッ。情報管理長は怖いわ。」
そう笑って呟いた鬱も、悪い笑みを浮かべていた。