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第九夜 ページ9







次の土曜日、松野様たちがやってくる。




小百合さんが十四松様に話してくれたお陰か、



食後に6つの無花果入りあんみつが注文された。





それを松野様たちのいる部屋に運ぶ。




貴「失礼致します

無花果入りあんみつをお持ちしました。」









十「うわぁーーーー!!!あんまーーーー!!」





十四松様は、全身で美味しいと言ってくれてるみたいで、見てるこっちが嬉しくなった。





……一松様は、きっと隣の部屋。




カ「すまない、一松は隣の部屋なんだ。

一松にも持って行ってやってくれないか?」





やっぱり。




貴「かしこまりました。

ごゆっくりどうぞ。」














貴「一松様、無花果入りあんみつをお持ちしました。」





ニャア…





一「あ、」





開いた窓から外に逃げ出す、黒い尻尾がみえた。




猫?





一「ありがとう、A」





私と目を合わせない。





貴「申し訳ございません、猫、逃がしちゃったみたいで……」




一「いーよ、別に。すぐ戻ってくるし。


……ほら。」





窓の外を見ながら、ほんの少しだけ口元を緩めた一松様。




すぐに、1匹の黒猫が部屋に入ってきて、一松様の膝に乗った。





黒猫の、左右違う色の瞳が、じっと私を見つめる。





貴「目が……」




左が金、右が銀。





一「綺麗、でしょ」





黙って頷くと、


やっぱりこっちを見ないで少し笑った。




自嘲、皮肉。





一「あんたも綺麗だって思うの?


変わってるね。




左右非対称……

大体の人はね、気味悪がるんだよ。」





そんな笑顔。





貴「あ……」






私は、無意識に自分の左腕を触っていた。








一「ねぇ、A



暇だったらさ、もう少しここにいない?」







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紗矢@ミルクタピオカ(プロフ) - すっっごい面白いです! こんな才能欲しいなぁ...w 更新楽しみにしてるので頑張ってください! (2016年6月23日 19時) (レス) id: f9c5cc8438 (このIDを非表示/違反報告)
夢月詞(プロフ) - むにむにさん» ありがとうございますぅっ!!(≧∇≦*)そんなふうに言って頂けるとはっ!更新頑張ります!! (2016年2月23日 6時) (レス) id: dd23b6a49d (このIDを非表示/違反報告)
むにむに - っあ、友達におすすめしてきます////(ノ∀`) (2016年2月22日 21時) (レス) id: 5fae599148 (このIDを非表示/違反報告)
むにむに - 夢月詞さん» っほうぅ。← めっちゃおもろいですはい(ノ∀`)更新頑張ってください毎回楽しみにしてます≡└( 'o')┘ (2016年2月22日 21時) (レス) id: 5fae599148 (このIDを非表示/違反報告)
夢月詞(プロフ) - なめまよさん» 更新遅れてすみません…ありがとうございます!頑張ります。 (2016年2月19日 13時) (レス) id: dd23b6a49d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢月詞 | 作成日時:2016年2月9日 19時

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