私の居場所【D.Gray-man】3

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私ひとり



急いで教団に戻る必要性を全く感じなかったので
3日ほどかけてゆっくり教団に戻った




帰路のさなか
何度かAに声をかけてみたけど
全く反応してくれない




目覚めて、、、くれるだろうか、、、、




そんな不安を抱えつつ
黒くなってしまったAに
少しでも光りが戻るように




毎日少しずつ
私は苦しい記憶を抜き取る作業を始めた




結局のところ
そういった記憶を抜き取って私に移すという
私だからできる地道な作業だ





これで




もし目を覚ましても
もしかしたら教団に入ってからの記憶を
ほとんど失った状態になってしまうかもしれない




だって



Aにとって
教団はほとんど悲しい記憶になってしまったから



唯一の楽しい記憶であった3人のファインダーの記憶は
きれいさっぱり抜き取らなくてはいけない



だって、残してしまっては
目覚めたときに3人をさみしがって
探してしまうから





教団に着いた時には



教団は悲しみに包まれていた




記録的大敗




私とは違う場所で行われていた戦闘で
たくさんのファインダーやエクソシストが命を落としていた




その中には
Aを馬鹿にしていた連中もたくさん




また、ここでも勝手に死んでいる



こんなあっさり死んだら
私の腹の虫がおさまらないってのに





たくさんの並べられた棺桶を遠目に見ながら
室長室を目指す




面倒だけど報告くらいはしないと
後で何を言われるか分かったものではない




いつもより暗く感じる廊下を歩いていると
教団では見たことのない2人が歩いて来ていた




ひとりは結構年配のおじさん？おじいちゃん？
もうひとりは、オレンジの髪と眼帯の男



このたった数日の間に
入団したんだろうか




まぁ、どうでもいいんだけど



いくら最近教団に入団した新人とはいえ
仲良くする気なんてない



どうせこいつらもそのうち
戦力にならないからと馬鹿にするに決まっているんだから





ラ「なぁなぁお嬢さん！
食堂行きたいんだけど道教えてくんねぇ？」





なんだかこのノリ
森で会ったノアを思い出して腹が立つわ、、、




『、、、、、』




食堂なんて、この道まっすぐ行けば
そのうち見えてくるんだし
わざわざ説明なんてしない




ラ「、、、、無視っすか、、、、」




そんな声が聞こえてきたけど
振り向くこともせず


そのまま2人の横を通り過ぎた









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