私の居場所【D.Gray-man】3

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テ「うわっなんだこれ」




『、、、、』




誰こいつ





こんな殺伐とした状況なのに
間抜けな声を出して不敵に笑う男が
ひょっこり出てきた








貴族のようなきれいな服装の男は
どう見てもここで見るには浮いている






テ「これ、やったのお前？」




『、、、、』





AKUMAではなさそう



ってことは一般人だろうか




というか、私今大事な用事をすませようとしているんだから
さっさとどっかに消えて欲しい




カール「た、助けてくださいっ！」




調子のいいことこの上ない




カールはいきなり現れた
見ず知らずの男に助けを求める



とは言っても動けないので
声だけだけど




テ「えぇ〜何々？
君このお嬢さんに殺されそうなの？」




カール「そうなんです！助けてください！！」





涼しい顔のまま男はカールの元まで歩いて来て
見下ろしたが


どう見たって楽しんでいる




この状況で楽しめるこの男の神経を
私は疑ってしまうんだが、、、、




『これは私の獲物よ
邪魔しないでくれる？』




テ「でも今助けてって」



『この男を助けるって言うなら
あんたも殺すけど、いい？』




ギロッと睨んでは見たものの
全く気にしていない



なんなんだ
本当に




テ「俺強いよ？
そう簡単に死なないけど？」




『やってみなきゃわかんないでしょ』



テ「まぁそりゃそうだ」




調子が狂う



わざとなのか？！




テ「お嬢さんとやり合うのも楽しそうだけど、、、」




そういいながら
カールの前に屈んだ男



カールは助けてくれると思ったのか
希望に満ち溢れた顔をしている



だが次の瞬間
私もカールもその出来事に目を見開いた



男は躊躇なく
カールの心臓辺りに手を突っ込んだのだ




テ「俺、男にすがられるのは
趣味じゃないんだよね〜」




そう笑いながら
手を抜き取ると



男の手には
まだ脈打つ心臓が握られていたのだ





『なっ？！』



カール「、、、、、」





心臓を抜かれたショックからなのか

血液を流すことができなくなって
生命を維持することができなくなったためか




悲鳴を上げることもなく
カールはそのままぱたりと倒れ
動かなくなった




な、、、な、な、なっ！！！




『あんたっ！！！
何てことしてくれちゃってんの？！？！』




テ「え？殺そうとしてたんじゃねぇの？」




最悪だわ、、、っ！！！






私は思わず
男の胸倉をつかんで思いっきり揺らしていた








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