私の居場所【D.Gray-man】3

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表Aside




適当に壁に並ぶたくさんの本から一冊取り出して
戦闘に巻き込まれないような端のほうに座った



誰かが傷つく場面というのは
何度見ても慣れないものだ



ケガの治療をする時よりも
傷を負わされている場面の方が心臓に悪い
と私はそう思ってる



小さいころからケガには見慣れているからってのも
あるのかもしれないけど



実際、エクソシストになってから戦場に赴いて
ケガの治療はすることはあっても
最前線にいることはほとんどなかったから
傷を負う場面というのはそう多くは見ていない



『どのくらいかかるかな、、、』




今も激しく戦っている3人を一度目の端に捉えたと
私は視線を本に向けた



私が読める言葉で書かれている本は
どうやらどこかの国の仮想物語のようだった



これなら一度集中してしまえば
時間が経つのは早いだろう



方舟の一室にある書斎？図書室？にこういう系統の本があるとは
思わなかった


ノアが読むんだろうか、、、？



ページを進めるにつれて雑音が気にならなくなる程度には
本にのめりこんでいて



どのくらい時間が経ったのか
はっと気づいて我に返り顔を上げると
まだ戦闘は続いているようだったけど
なんだか状況がおかしいことになってた




これは、、、えっと、、、？




みんなの目には何か紫色のものが張り付いていて
困惑しながらも戦うアレンとクロウリー


ラビは、、、、何してるの？



わからないけど
どうやらノアの能力で大変なことになっているのはわかる



戦えないリナリーやチャオジーにも
紫色の何かが目元に張り付いているところを見ると
どうやら私だけ忘れ去られているようだ




双子のノアは出会った時からアレンに夢中だったし
私は途中からリナリーたちの元から離れていたから
忘れられていたというより、認識すらされていなかったんだろうけど




さて、、、どうしよう



状況がわからないから
手助けらしいことは何もできないんだけど



本を閉じで立ち上がり、ぐっと伸びをした後
どうするかを考えながら再度あたりを見回す



せめて状況がわかる何かしらの手掛かりは、、、



そんな私は、ある一点で目が止まった




『カギ、、、だよね？』



ラビが一体何をしているのかはさっぱりわからないんだけど
ラビの周辺に風が舞っていて、その中にカギがある



私の認識が間違っていなければ
部屋を開けるために必要な大事なカギだ



ラビは、結局何をしてるのかな、、、？







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