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テ「千年公やチビ共に
散々言われたじゃねェかよ〜〜」
言葉も出ずに悶絶しているアレンとは裏腹に
笑顔のまま怒ってるティキはさすがだと思う
驚くアレンの前でどんどん肌が黒くなるティキに
ようやく今までただの人間だと思ってた相手がノアだということに
気づいたらしく、一気にその場の雰囲気は緊迫したものへと変わった
千年伯爵は出口はないと言っていたけど
どうやらティキたちの遊びで出口を作ったらしかった
町の中央の塔の最上階にロードの力で作った扉を用意したから
鍵を使って扉を開けて、時間内にたどり着けという
ティキの冗談交じりのしゃべり方からすると
すんなりとはいきそうにない
テ「あんたも来てるとは、意外だねェ〜」
不意に向けられた視線にお返しとばかりに睨みつけた
そんなわざわざ言葉を交わすほどの中でもないんだけど
テ「お仲間と馴れ合うのは嫌いじゃなかったの?」
『仕事だもの』
テ「戦えねェのに?」
『用が済んだのならさっさと消えてくれる?
あんたとしゃべってても時間の無駄なの』
Aと交代しててよかったと
今だけは思った
Aの中にティキの記憶はない
なのに面識あるようにノアに話しかけられても
きっと余計に動揺しただけだったはずだ
ツレないねェと面白そうに笑うティキの頭上から
倒壊した建物が落ちた
どうかそのまま死んでほしい
死んでなくてもそのまま消えてほしい
というか次元の狭間に吸収されればいい
そんな願いは勿論叶うわけもなくティキは捨て台詞を残して
私たちに鍵を渡すとどこかへ消えていった
足場を確保するために移動して
一息つくと、みんなが私を見た
ア「彼と、知り合いなんですか?」
ラ「あの汽車で会った時にもわかってたんさ??」
『それを聞いて今の状況が変わるの?』
ノアと会ったことなんて
わざわざ教団に報告していなかった私
まさか会ったことがあるなんて思わなかったんだろう
リ「もしかして、2年前森で会ったってノアは、、、」
『、、、、そうよ
汽車の中で会った時にも気づいてたけど』
ア「なんで言わないんですか?!」
『必要性を感じなかったから』
私は教団が嫌いだ
必要以上の情報を教団に報告しようとは思わないし
報告したからと言って、神出鬼没の相手の対策なんてできない
意味がないのになぜ報告する意味があるの?
ラ「つーか、Aにひとつ答えて欲しい事があんだけど」
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ゆーな(プロフ) - 青魚さん» 初めまして!コメント有難うございます!!面白いと思って頂けて嬉しいです!亀更新ですが今後も是非覗いて下さい! (2020年11月8日 3時) (レス) id: ba73857385 (このIDを非表示/違反報告)
青魚 - 初めまして!何か面白い小説ないかと探していたらこの小説に出会って面白くて一気に読ませていただきました!Dグレ大好きなのでとても嬉しいです。お忙しいと思いますがゆーな様のペースで頑張ってください!こんな面白い作品をありがとうございます (2020年11月7日 20時) (レス) id: 15f10e7540 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - ダブルシュークリームさん» コメントありがとうございます!最近更新できなくてすみません!仕事と睨めっこしながら更新がんばります!! (2020年10月11日 10時) (レス) id: 2cd9b938bd (このIDを非表示/違反報告)
ダブルシュークリーム(プロフ) - D.Gray-man、好きなのでこの小説読めて嬉しいです!前作も読みました。 すごい好きです!!続き楽しみですけど、無理しないでくださいね。 (2020年10月4日 13時) (レス) id: badfa15fc6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - みきさん» 更新停滞しててすみません!!頑張ります!書きます!また覗いてください!! (2020年9月30日 5時) (レス) id: 2cd9b938bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーな | 作成日時:2020年8月19日 22時