私の居場所【D.Gray-man】2 (ページ10)

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表Aside

教団に連絡を入れると
さほど遠くない場所に元帥の率いる部隊が居たらしく
すぐに向かうと言われた

そして、守るすべを持たない私は
今すぐ教団に帰還するようにと指示を受け
言われたまま私はファインダーと共に
教団に戻った

救援に向かった元帥から
後に報告があり

村に残してきてしまった仲間は
死んでしまったということだった

初めて私が関わった任務での死者に
息苦しさを感じた

本当に死者が出るような任務では
戦えない私はむしろ邪魔なのではないかと
思わずにはいれなかった

私を逃がすために制限された中で戦っていたのを
思い出して涙が出そうになる

リ「大丈夫？」

『うん、、、大丈夫』

教団に戻ってきてからリナリーは私を心配して
任務がないとき以外は極力私と一緒にいてくれるようになった

『私、、、何もできなかった』

リ「仕方ないよ
Aのイノセンスは戦うための力じゃないんだから」

仕方ない

そう、確かに仕方ないのだ

でも、エクソシストとしての役割を全く果たせていない私が
気にするなと言われても、無理なわけで

これ以上心配かけないようにと
笑って見せたものの、リナリーの顔はすぐれなかった

.

それからさらにひと月後

私は室長室に呼ばれた

今は教団内にエクソシストは居ない
みんな任務に行っているのだ

だから任務ではないはずなのに
いったい何だろう

そう思って室長室に入ると
そこにはファインダーが3人立っていた

コ「ごめんね～急に呼び出して」

『大丈夫ですよ』

いつもの調子で話す室長さん

でも私の視線は
ファインダーの3人に集中していた

3人も私をさっきからじっと見ている

コ「今回呼んだのはね
Aちゃん専属のファインダーを紹介するためだ」

『私専属？』

私の知る限り
誰か特定のエクソシストにファインダーが専属として
一緒に行動することはなかった

毎回任務のたびにファインダーは違う

コ「普通は専属なんてつけないんだけど」

室長さんの説明によると

エクソシストは場合によってはファインダー無して
任務地に向かうこともあるそうだ

だけど私の場合は戦えないということもあり
必ずファインダーが居る

ひとりで行動は緊急時以外は避けなければならない

必ず必要なのに毎回顔ぶれが変わるよりも
決まった顔ぶれの方がいいだろうという
室長さんの気配りだった

.