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そういって隣に座る男に腕を回すファインダー
その腕の中には、、、、
『、、、、(ふ〜ん)』
カールが意地悪く笑っていた
なるほど
カールは反A派だったってことね
カール「本当に大変なんですよ
あの人何もできないのにエクソシスト気取ってて」
Aが気取っている?
気取ることさえできないこんな状況で
いつ気取っていたというのだろうか?
カール「ウィルなんて任務に行けば毎回のように
必ずケガするんですよ
その度にあの人が申し訳なさそうに治してますけど
そんなに嫌なら僕たちを盾にするなって話でしょ」
「エクソシストとしてつかえねぇんだから
せめてファインダーなみのことはしろって思うよな〜」
この話を聞いていたのは私でよかったと思った
Aならカールの言ったことを真に受けて
次の任務の時から3人の盾になりかねない
ある程度食堂の中の話を盗み聞いて
私はその場を離れた
カールは仲間ではなかった
じゃぁウィルとカトリーヌは?
信用していいのだろうか
カトリーヌはわからなくても
きっとウィルは、Aの味方であると信じたい
ほかのファインダーがAを馬鹿にしても
ウィルは怒っていたし
任務先では一番にAを守ってくれている
悶々と考えながら歩いていたら
曲がり角で誰かに思いっきりぶつかった
リーバー「おっと、すまねぇ」
『、、、、』
リーバー班長か
とりあえずファインダーでなくてよかった
変ないちゃもんつけられては
たまったものではない
たくさんの資料を抱えているリーバー班長は
どこかやつれている
きっとAが室長室を出た後
ルベリエ長官といろいろあったのだろう
リーバー「部屋に戻ってると思ったが
大丈夫か?長官の言ったことは気にするなよ」
『、、、、はい』
気にするなという前に
少なからずAの置かれている状況を知っているのであれば
改善をして欲しいものである
そんな感情を抱えていたせいなのか
私は気づかないうちにリーバー班長を睨んでいて
すっごくバツが悪そうな顔をさせてしまった
リーバー「気にするなって方が無理か、、、」
『気にしてません
コムイ室長にもそう伝えてください、では』
これ以上は怪しまれるかもしれないと
早口で言い切りすっと横を通り抜けた
リーバー「っ!おい、A」
呼び止めるような声が聞こえるけど
うん、無視、無視
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作者名:ゆーな | 作成日時:2020年8月4日 17時