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表Aside





戦場に行けば少なからずファインダーはケガをする



エクソシストがあっけなくAKUMAを破壊することも勿論あるんだけど
AKUMAの数が多い時には
エクソシストが必死に戦っている間は
私たちは無防備に近かった



盾として、私を背に庇う3人に
私がしてあげられることは
傷を治すことと、笑って安心してもらうことだけだ




何か私に返せるものがあればいいんだけど
生憎と私にはイノセンス以外、何も持ってはいない




『今日は、誰もケガをしなくて安心した』



今は任務からの帰りだ




教団で聞いていた話では
AKUMAの数が多いという話だったけど
実際に任務地に到着したら
もうAKUMAはすべて破壊された後だった




到着するまでさほど時間はかからなかったはずなのにと
不思議に思ったが


そこにいたエクソシストを見て納得した



『クラウド元帥!』



元帥のなかで唯一の女性エクソシスト


私も入団してまだ数度しか会ったことがなかったけど
凛とした雰囲気と、まるで騎士のような口調
女性には失礼かもしれないけどかっこいいという言葉が似あう
素敵な人だ




クラ「Aか、久しぶりだな」


『はいっ!
久しぶりに会えてうれしいです!』



クラ「元気そうで安心した
すまないが、ファインダーが2人負傷した
見てくれるか?」



『わかりました』




こんな風になれたら、、、、


そう一瞬思ったけど
私には絶対に無理だとわかっているため悲しくなる





クラウド元帥が連れていたファインダーの治療を終え
その後少し話をして
私たちはあっという間に帰りの汽車に乗り込んだ






カ「クラウド元帥、かっこいいわよね〜」



『だよね〜』



女性さえも虜にしてしまうクラウド元帥の魅力



せめて私にもそんな魅力が欲しいものである




『カトリーヌも美人だし、結構モテるんじゃない?』



カ「私?モテないわよ?」



何言ってるの?というような顔のカトリーヌに
話を聞いていたウィルとカールは苦笑いした






ウィ「自覚がねぇって恐ろしい」



カール「猛アタックしているみんなが可哀そうですね、、、」




カ「何のこと?」






私は全く知らないんだけど
どうやら私の予想は当たっていたようで



カトリーヌはモテているらしい
そしてどうやら猛アタックに気付けないほど
カトリーヌは鈍感なのだということが分かった




、、、、ウィル、頑張れ、、、、、




さっきまでの憂鬱な気分はいつの間にか消えていた









.

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作者名:ゆーな | 作成日時:2020年8月4日 17時

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