私の居場所【D.Gray-man】2 (ページ2)

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表Aside

母「A、、、何したの、、、？」

『わかんない、、、』

本当に分からなかった

母から預かっていたネックレスが原因なのではないかということは
何となくわかったものの
今まで何もおかしなことは起こらず
光った後もいつも通りのネックレスなのだ

服の中からネックレスを取り出して
隅から隅まで見てみたものの謎は解けない

父「これは奇跡かっ、、、」

命を落としても可笑しくなかった
重症がほんの数秒で治ってしまった事実に
父は意識が持っていかれ今だに戻ってきていない

何が何だかわからない

私は何をした？何をしていた？
思い返してみる

私は相手の手を握って
どうにかしたいって願ったのだ

治ってほしい、痛みを取り除きたい

それがトリガーになっているのだとすれば
もしかして、、、、

私は、一緒に運ばれてきていた
他の重傷者の元へ向かって手を握った

そしてどういう原理なのかは全く分からないけど
治ってほしいのだと強く願う

そうすると先ほどのように宝石が赤く光って
相手を包み込み、数秒光った後に消えた
勿論、傷はきれいに消えている

周りが唖然としている中
私は嬉しくて嬉しくてたまらなかった

これでお手伝いがもっとできる

父や母と一緒に
ケガで苦しんでる人を助けることができるって

『すごい！！
パパっ！これすごい！！』

まだ状況が呑み込めない父

だけどそんな中で
母だけは喜んでくれた

母「すごいわA！！」

私は、母が純粋に私のことを褒めてくれているのだと思って
それがすごくうれしかった

まだ治していない他の重傷者の人達も治して
私はさらに母に褒められた

だけど父だけは
静かに、ただただ黙っていた

そんなことに気付けるほど
私も大人ではなかった

その日の夜
母にネックレスを返すと
昼間のことを根掘り葉掘り聞かれた

私と同じようにすれば
母にも使えるのだと思っていたようだ

私も同じようにすれば
母や父も一瞬で傷を治せると思っていた

でも、母も父も
いくら試しても

宝石は全く光ることはなかった

どうして私だけ光らせることができるのか
全く分からなかった

私は方法を隠すことも、嘘をつくこともしなかった

でも父も母も
私が教えたくなくて嘘を言っているのだと思い込んだ

たったひとつの
赤く光る宝石をつけたネックレス

そのせいで
私は両親からの愛情を失ってしまったのだ

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