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ア「ファインダーのみんなも
僕たちの仲間でしょう?」
『そうね
でも、仲間であっても
ファインダーとエクソシストは同じではない』
イノセンスの適合者は少ない
だからほいほい任務で死んでは困る
でもファインダーは誰にだってできる
だからいくら死んだって
代わりなんていくらでもいる
ア「同じ人間ですよ!」
『ファインダーはエクソシストの盾
適合者に選ばれなかったんだもの
それくらいしかできることはない』
ア「だからって死んでいいってことにはなりません!」
本当に
リナリーみたいなタイプだな
いくら言ったって
お互いに納得することなんてない
『だったらアレンがみんなを守ればいいじゃない』
ア「もちろん
僕だって頑張りますけど!!」
頑張ればいい
頑張って
頑張って
頑張って
自覚するの
自分がどう頑張ったって
なんの意味もないってことに
まだ何か言いたそうな顔を向けるアレンを無視して
私は個室を出た
通路でトランプを広げているトマと
一瞬視線が合った
『つく前になったら呼びに来て』
トマ「はい」
私が個室にいたら
任務の話が進まない
私はそれでも構わないんだけど
到着した後グダグダされるのは迷惑だから
通路を進んでいくと食堂があったから
私はそこで時間を潰すことにした
とは言っても食事を取るってわけじゃないんだけど
窓際の席に座って寄ってきたウエイトレスにコーヒーを頼んだ
アレンに先ほど言われた言葉は
今までにも何度も何度も聞いてきた言葉だ
それで落ち込むことも
傷つくこともない
アレンは何も知らない
アレンだけじゃない
リナリーも神田も
私のことは何も知らない
私のことを断片だけでもわかっているのは
きっとコムイ室長
後はもしかしたら記録の一貫で
ブックマンやラビもわかっているかもしれない
でもそれはあくまで断片にしかすぎない
誰一人として“私”のことを
わかっている者はいない
運ばれてきたコーヒーを飲みながら
移り変わる風景を眺めた
今の私も過去の私も
わかってほしいなんて思わない
だから
ほっといてほしいんだ
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ゆーな(プロフ) - 月夢風花さん» コメントありがとうございます!前作も読んで頂けているんですね!!嬉しいです!ティキって敵なのになんであんな魅力的なんでしょーねwティキ出るまでもうしばらくかかりそうです、、、気長によろしくお願いします! (2020年7月29日 21時) (レス) id: e192f5a322 (このIDを非表示/違反報告)
月夢風花 - 凄い面白いです !前のゆーなさんの他の作品も大好きで読んでます!私はティキが大好きなので早く夢主との絡みが見たいです!!更新頑張ってください!応援しています! (2020年7月28日 21時) (レス) id: c8e9b80948 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - 抹茶って美味しいよねさん» コメントありがとうございます^ ^亀更新ですが気長にお付き合い頂けると嬉しいです^ ^頑張ります(^^) (2020年6月21日 5時) (レス) id: e192f5a322 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶って美味しいよね(プロフ) - 前のページ?小説?から見たんですけど、面白いです!!最新楽しみにして、待ってます!! (2020年6月12日 10時) (レス) id: 8bfe17f4aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーな | 作成日時:2020年6月6日 16時