私の居場所【D.Gray-man】

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私が個室に戻るとそれまで話していたはずなのに
ぴたりと声が止んだ





え、なに




たぶん私の話をしてたんだろうな





まぁだからなんだって感じなんだけど





神田とアレンが向かい合わせに座っているから
必然的にどちらかの隣に座らなければいけないわけで




私は神田の横にすっと座った





気を使って並んで座ってくれてたらいいのに
気の利かない、、、





気を取り直して、なのか
アレンくんが今回の任務に関して
いろいろと話し始めたけど




神田やトマが答えてくれてるみたいだし
私は参加せずにとりあえず聞くだけ聞いておく




マテールの亡霊、、、、か




その任務って本当に
エクソシストが３人も必要な任務なのだろうか




あ、私は戦えないから
戦力は２人なんだけど




まだ数回しかアレンは見てないけど





なんていうか、、、お人よしっぽい




ニコニコ笑ってて
どことなくリナリーを思わせる




同類だとすれば
きっと教団のみんなは家族だとか
言い出すに違いない





はっきり言って
私はこういうタイプが一番嫌いなのだ




嫌いというより苦手



天敵と言ってもいい




ア「Aは戦えないんですよね？」




いきなり呼ばれた自分の名前にハッとしたけど
どうやら意見を求めている相手は私ではなく
神田やトマだったので
何も返事はしなかった




トマ「Aさんのイノセンスは治癒のみですので」





ア「ということは
先にマテールに向かったはずのファインダーの治療のため
ってことでしょうか？」




トマ「いえ、それは、、、、」






アレンの言葉にトマが珍しく言い淀む




何を遠慮しているんだろう




ごまかしたっていずれわかることだというのに





『私がファインダーの治療をすることはないから』





私がしゃべるとアレンが驚いたように
こちらを向いた




話の内容に、というより
私がしゃべったことに驚いているようだ





ア「ファインダーの治療をしないって
なぜですか？」




『キリがないからよ』





ア「キリがない、、、、？」





『ファインダーが教団にどれだけ在籍してると思ってるの？
ケガする度に相手なんかしてられない

それに、ファインダーなんて
いくらでも代わりがいるじゃない

なんでわざわざ助ける必要があるの？』




ア「そんな言い方って、、、」






ファインダーを助けたって
恩を売ったって





そんなの只の偽善じゃない









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