私の居場所【D.Gray-man】

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神「俺たちはお前が頑張っていることはわかってた」




『でも、何もしてくれなかった』





ファインダー以外の教団の人は
私にとても優しかった



すぐにケガを治せるイノセンスの重要性を理解して
雑に扱うなんてことはなかった



でも、誰も
ファインダーを諫めるようなことはしてくれなかったのだ



もしかしたらコムイ室長は
何かしてくれていたのかもしれないけど
何も変わらなかった



大勢いる中で唯一周りにけん制をかけていたのは
私と一緒に任務に向かっていたファインダーの3人だけ



だから3人がいる時には
他のファインダーたちは大人しかった



私にとって当時
何よりも心を開いていたのは


エクソシストのみんなでも
科学班のみんなでもなく



たった3人のファインダーだったのだ





神「あいつらが死んだから
変わったのか？」




『違う』




神田もあの3人のことは知っている



ウィルとカトリーヌは人懐っこい性格だったから
いくら神田が嫌そうな顔をしても笑顔で向かっていってた



カールは大人しい性格だったから
神田が怖かったみたいだけど




神「何が原因だ」




神田はそんなことを知りたいのだろうか


そこまで人に執着するタイプだった記憶はない





『3人に、、、、裏切られたからよ』





数日前


リナリーにあの日のことを話した





でも一番肝心なところは何も
話してはいない



話してもリナリーは悲しむだけで何もできないから






神「裏切られた？
カールにもか？」



なんでそこでカール？
別にそんな個人名を出されるほど
よろしい関係でもなかったんだけど





なんでそんな驚いた表情をするんだろう





『多分、、、3人は裏切ったつもりはなかっただろけど』




裏切ったと思っているのは
きっと私だけだ



3人も限界だったんだ




入団してほどなくしてから
私の担当になった3人



それから3年
3人はずっと私と任務をこなした




私も気づくべきだった
気づいてコムイ室長に言うべきだったのだ



3人を変えてくれと





気づいたときには
もう何もかも遅かった




そうしたら3人が死ぬことも
私が裏切られることもなかった




『私はあの日、初めて人を見殺しにした』






神「、、、、、」






見殺しにして
辛くなって
何もかもどうでもよくなった




死んでしまったら楽なのだろうかと
そう思った





でもどうしてか
生き延びてしまっている









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