私の居場所【D.Gray-man】

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神「お前は、元帥が今どこに向かっているのか
知っているのか？」




『知らない』




戻るのかと思ったら
私の隣に腰を下ろした神田


なぜなのだろうか



神「気にならねぇのか」



『聞いて何か変わるの？』



神「いや」


『だから聞かない
私はついていくだけ』




聞いたって行き先が変わるわけでも
戦闘を回避できるわけでも無い


心の準備くらいならできるけど
結局のところ私は戦えないから
意味がない



私の返答に神田は納得のいかない顔をした



私、別に変なことを言ったつもりはないんだけど




神「変わったな」



『、、、、そう』



今の会話でそんなことを思うってことは
過去にこんなやり取りをしたってことだろうか



記憶にない




神「初めて一緒に任務に行ったときお前は
知らないで足手まといになりたくないって
汽車の中で何度も俺に質問していた」



そう、、、、だったのか、、、？





神「ウゼェ奴だと思った」



『、、、、、へぇ、、、、、』





神田って、なんでこう、一言多いのだろうか



顔整っててスタイルもいい、実は優しい
だから毒さえ吐かなければモテるはずなのに


残念で仕方ない




『変わったって言うなら

今の私と、昔の私
どっちがよかった？』



神「、、、、、」





考えてるのか
なんて言えばいいのか悩んでいるのか


神田は無表情のまま黙り込んだ



こんな質問ができるのは
神田くらいだ



ほかの人にしても
きっとみんな気を使って
ちゃんとした返答はもらえない




神「、、、、、どっちもお前だ」



『なにそれ

てっきり神田はファインダーを見殺しにする私に
怒ってるんだと思ってた』



神「昔を、知ってるからな」




昔




つまり神田は
あの時の私とファインダーの関係を知っていたのだろうか



あまり教団にいなかった神田は
知らないもんだと思っていた




神「治すことしかできない、使えない、来るのが遅い
そんな言葉が教団に戻る度に聞こえていた」



たまにしか帰ってきていなかった神田でさえ
知っていたってことは


ファインダーの人たちはところ構わず
愚痴っていたんだろう



リナリーにだけは聞こえないように
気を付けていたみたいだけど




『ファインダーにとって私は
戦闘力のないお荷物、不満がでるのもわかる』




だから少しでも良く思われるようにって
頑張っていた



頑張って、頑張って、頑張って


でも何も変わらなかった









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