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旅をしていて
丁度良く街に入れば宿をとって
近くに街がない時には野宿をする
クロス部隊で行動しているときには
汽車での移動がメインだったたし過去でも
基本、宿だったため
野宿というのはあまり経験がなかった
3人は慣れているためか
野宿と分かった後の準備が異様に早くて手馴れていた
枝木を探してきたり
湖などが近くにあったら魚を取ってきたり
何も言わないで黙々とそれらをこなす神田を見るのは新鮮で
見ているだけで面白い
今日も野宿だったため手早く準備をして
あっという間に夕食を済ませる
私も私なりに手伝ったつもりだけど
野宿ほぼ初心者の私が果たして役に立てているのかは謎だ
今日は森の中
湖の近くだったということもあり
私は食後湖で水浴びをしてすっきりした後
草原に寝転がった
街とは違って星がたくさん見える
別に星空が好きというわけでもないんだけど
いつもよりきれいに見えるとなぜか見てしまうのは
誰でも経験のあることだと思う
ぼ〜っと無心で空を見ていると
遠くから足音が聞こえてきた
この足音的に、神田だろうか
神「そこで寝る気か?」
『そんな訳ないでしょ』
私がなかなか戻ってこないから
様子を見に来てくれたのだろうか
神田って変なところで
お節介焼きだと思う
本人に言えば確実に不服そうな顔をするだろうけど
かなり優しい
『あ、、、、』
夜空にスッと線ができた
初めてみたな、流れ星
流れ切る前に願い事を3回言えたら
願いが叶うとか聞いたことあるけど
絶対無理でしょう
3回どころか1回もまともに言えないと思う
そういえば流れ星は
誰かが亡くなった時に流れるとも聞いたことがある
根拠も何もない話だということは
聞いたときにわかってはいたけど
不思議な話があるもんだと、妙に覚えていた
神「流れ星か」
『何か願い事でもあるの?』
神「本気で信じてるのか
あんな迷信」
『信じる以前に3回も言えないでしょ』
確かにといった表情の神田
あんな短時間に3回も願いを言える人が居るのであれば
会ってみたいものだ
『、、、、、、誰か死んだのかな』
神「、、、、、、」
『信じてはいないから』
こいつ何言ってるんだという顔で睨まれ
私も負けじと睨み返した
迷信などの類を信じるほど
私は乙女でも幼くもない
夢を、可能性を、幸せを
願ったところで何も変わらないことくらい
私だってわかってる
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ゆーな(プロフ) - 月夢風花さん» コメントありがとうございます!前作も読んで頂けているんですね!!嬉しいです!ティキって敵なのになんであんな魅力的なんでしょーねwティキ出るまでもうしばらくかかりそうです、、、気長によろしくお願いします! (2020年7月29日 21時) (レス) id: e192f5a322 (このIDを非表示/違反報告)
月夢風花 - 凄い面白いです !前のゆーなさんの他の作品も大好きで読んでます!私はティキが大好きなので早く夢主との絡みが見たいです!!更新頑張ってください!応援しています! (2020年7月28日 21時) (レス) id: c8e9b80948 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - 抹茶って美味しいよねさん» コメントありがとうございます^ ^亀更新ですが気長にお付き合い頂けると嬉しいです^ ^頑張ります(^^) (2020年6月21日 5時) (レス) id: e192f5a322 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶って美味しいよね(プロフ) - 前のページ?小説?から見たんですけど、面白いです!!最新楽しみにして、待ってます!! (2020年6月12日 10時) (レス) id: 8bfe17f4aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーな | 作成日時:2020年6月6日 16時