私の居場所【D.Gray-man】

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ティエドール部隊に合流してから
数日が経った




ノアの動きが活発化してきたって言っていたから
激戦になるのかと思いきや
旅はいたって平和



元々マイペースなティエドール元帥のせいなのか
神田の雰囲気もなんだか優しい



こんなのんびりで大丈夫なのかと思ってしまうけど
戦闘が始まっても私には加勢はできないわけだから
平和なのはいいことということにしておこう




ティ「Aちゃん疲れてない？」



『大丈夫です』




ただでさえゆったりした旅なのに
ティエドール元帥は私が女だからなのか
すごく気を使ってくれて



よく足を止めて休憩をとる



今も、大丈夫だと言ったのに
ティエドール元帥は道のから外れて野原に腰を下ろした



つまり休憩ということだ



確かに私は戦闘できないし
ガタイもよくないからひ弱に見えるのかもしれないけど
そんなに体力が無いように見えるのだろうか




元帥が動かなければ旅はできないので
私たちも腰を下ろす



マリ「Aは気にしなくていい」


『、、、、』




あんまり深くは気にしていないんだけど
私のせいで旅のスピードが落ちてしまっているのかと考えると
多少の引っ掛かりは感じる




マリ「師匠が風景を描きたくて座っているだけだ
Aが来たから休憩が増えたわけじゃない」




マリに言われてティエドール元帥を見ると
確かにスケッチブックを取り出して
何か書き始めている




思い返せば毎回休憩の場所は
見晴らしがよくて景色のいい場所ばかりだった



あぁ、なるほど




絵を描きたいと言って座り込むと
神田が黙っていないだろうから
私を餌に使っているのか




それならいいのか？
と何かしこりの様なものがすっと消えたような気がした





近くに座っている神田にもマリの声は聞こえていたはずだけど
何も言わないのは
きっと神田も私を餌にティエドール元帥が休憩をとっていると
気づいていたからなんだろう



なんだかんだで神田は
ティエドール元帥には優しいのである





ティ「さて、そろそろ行こうか」



満足したのか立ち上がった元帥



まだ座って10分程度しかたっていない



休憩としては充分な時間だけど
こんな短時間でスケッチを終えたのかと思うと驚きだ



私たちも立ち上がって道に戻り
また歩き始める




私は一体元帥にどんな任務を言い渡されて
どこに向かっているのか全く知らないけど
私にできるのはケガの治療だけだから
何も聞かないことにした









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