私の居場所【D.Gray-man】

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ラビはリナリーとは別な意味で苦手だ




何を考えているのか
何を知っているのかわからない




今だって
なんでたまたま目が覚めたからここに来たのに
狙ったかのように居るんだろう




ラ「そんなに警戒しなくても
何もしないさ」




そう言って笑うラビを睨む




たまたま、と言うには
場所も時間もおかしい




『話すことなんてないんだけど』




ラ「いいじゃんちょっとくらい〜」





二年前の大敗で教団でたくさんの人が
悲しみのどん底にいたころにラビとブックマンは
教団に入団してきた





記録のためというのが一番の目的で
エクソシストではあるけど傍観者であり



私たちに対しての発言権はほぼ無いと言っていい




記録をする上でブックマンが活躍する事は許されず
影のように、時の流れに関与してはならない




はず、、、、なんだけど




ラビは結構遠慮なく
人のデリケートな部分に踏み込んでくる




まだ若いからどうやってもブックマンのように
物静かに見守るということができないんだろう





ラ「Aとは一度、色々話したいと
思ってたんさ」



真剣な表情ならまだしも
ニコニコしてる相手に気なんか許せるわけもなく





『話すことはない』




ラビの横を通って中に入ろうとしたけど
予想していたのか立ち塞がれてしまった




ここしか出口はない




珍しく中庭に行こうなんて
考えなきゃよかった






ラ「ねぇ、、、あんた本当にA」





いつもより低いトーンの声
ラビを見上げてみると相変わらず笑ってるけど目は鋭い



疑いの目





『、、、、、』




こんな目、見慣れてる
だから私もじっと睨み返した





ラ「教団に入ったときに記憶した個人資料と
実際にあった時のAの印象が違いすぎるんさ」





個人資料？


教団そんなもの作ってるのか
知らなかった




『資料が間違ってたんじゃない？』




ラ「リナリーや神田にも確認済み」




なるほどね



資料に載っている私の性格と今の性格が違うと気づいて
私に直接聞く前に周りに確認をしたって訳ね




ラ「大敗の後だったし
そのせいかと思って少しの間観察してたんだけど」



『で、その結果
私が偽物ではないかって思ったってことね』




ラ「そーゆこと」





記録と違う



きっとラビにとっては
とても興味をそそられるものだったんだ





さて、どうするか









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