私の居場所【D.Gray-man】

＿＿＿＿15 ページ17

リナリーside





笑っていた





そう言うアレンくんに
私は驚いて数秒呼吸を忘れていた





リ「、、、、、、Aが？」





ア「はい

それまではずっと無表情だし無口だし頑固だしで
とても冷たい人なんだと思っていたんですけど

マテールの亡霊と話してるときは
笑っていて、声も優しいし

同一人物なのかと驚きました」





私も驚いた





Aが笑ってるところなんて
あの日以降見たことがない





マテールの亡霊って
イノセンス所持者だった女の子のことよね、、、



何かAを笑顔にさせるような
話でもあったのだろうか



是非教えてほしい





リ「何を話していたのか
アレンくんは知ってる？」




ア「いえ、内容までは、、、、」




リ「そぅ、、、」






どんなことを話していたんだろう
気になる




でもそんなことA本人に聞いたって
教えてくれるわけない






ア「これは僕の推測なんですが」




またもや考え込んでしまった私に
アレンくんが話し始める





ア「内容は関係ないんじゃないかと思うんです」





リ「どうしてそう思うの？」




ア「理由は特にないんですけど

Aは教団が嫌いなんですよね？
だったら教団の人間以外には普通に優しいのかと、、、、」






リ「えっ、、、、」






そんな考えは思いつかなかった




思えばあの日以降
私はAと任務に行っていない



教団以外のAを見ていない





もしアレンくんの考えが合っているのなら
それほどまでにAはここに居るのが辛いということ






リ「はぁ〜、、、、」




思わず大きなため息をついた




一番の理解者だと思ってた




私が一番Aのことを知っているって





だからこそ変わってしまったAに
どう接していいのかわからなかった





入って数日のアレンくんには
直ぐに察することができたのに、私は、、、、






リ「知らなかったの、、、」




ア「はぃ？」




リ「ずっと一緒に居たのに
Aがファインダーから酷い扱いを受けてたなんて
私全然気づかなかった」





知ったのは変わってしまって後だった







知ってたら絶対何とかしたのに







ア「そんなに、今と昔は違うんですか？」





リ「全く違うわ、、、、


昔のAは
誰よりも傷つきやすくて誰よりも優しい
笑顔がとってもかわいい友達だったの、、、、」







今でも私は
笑顔のAを鮮明に思い出せる









.

＿＿＿＿16→←＿＿＿＿14

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す