私の居場所【D.Gray-man】

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ララside





不思議な女の人に会った




私たちを捕まえに来た人たちの
仲間のはずなのに



仲間が死にそうなのに力を使うこともなく




私たちが逃げても
捕まえようとしない




仲間を治療しないくらいだから
きっとグゾルを診てくれない



そう思いながらも頼んでみると
あっさりと力を使ってくれた




よくわからない人間




ララ「なんで診てくれたの？」




『、、、、？』




私の近くに完全に座って天井を眺めてボ〜っとしている女




普通の人間とは違うからなのか
興味がわく




ララ「仲間は助けなかったのに
なんでグゾルは助けようとしてくれたの？」



『教団の人間じゃないから』





ララ「普通は逆じゃないの？」




『さぁ、、、どうなんだろう

私は教団が嫌いだから
しなくていい事はしない』



ララ「私を捕まえる事は
しないといけない事じゃないの？」





『だって捕まえようとして抵抗されても
太刀打ちできないから』





変な人間




いつもなら警戒して信じないのに
どうしてなのかこの人間に対してだけは


警戒しても無駄だと
分かってしまった






ララ「教団が嫌いなのに
あなたはなんで教団に居るの？」




『教団しか、居場所がないから』





居場所、、、、



本当にそうなの、、、、？






『ファインダー、、、白いフードを被ってた人たちは
ただの人間だから辞めようと思えば教団を辞められる

でも私みたいにイノセンスの適合者であるエクソシストは
教団から逃げる事なんてできない』





仲間の人間といた時は冷たい表情をしていたのに
今話している女の表情は悲しそうで


でも冷たくない、温かい表情





ララ「なんで、そんなに教団が嫌いなの？」




今まさに教団の人間から逃げてきた私が
質問するにはおかしな内容だけど



気になった





『教団は、私の大切な人を傷つけたから』




ララ「大切な人？」




『そう、、、命よりも大切な人、、、』





何かを思い出しているのか
さっきよりも悲しい表情になった





たくさん話をしているのに
この人間の考えてることが
何もわからない





『あなたにとってのグゾルみたいなものかしら』




そう言いながら私を見た人間は
初めて笑った



でもその笑顔はとても悲しい





私にとってのグゾル、、、




何があったのかはわからないけど
気持ちは少しわかった気がした









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