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2人が古城から戻ってきた
古城の主であったアレイスター・クロウリーを連れて
話によるとクロウリーは適合者だったらしい
AKUMAの血を吸血することで力を発揮するらしく
今までクロウリーに殺された村民はAKUMAだったとのこと
適合者だったのならクロス元帥が教団に連れて行けばよかったわけで
結局は当初思っていた通り、クロス元帥からの厄介ごとだった
吸血鬼として恐れられているはずの当の本人は
とても気弱で
とても化け物と言われるような風には見えない
村民からすれば無害なのだといくらアレンたちが説得しても
聞き入れてもらえるはずもなく
私たちは追い出されるように汽車に乗り込んだ
そして汽車に乗ってからというもの、、、
どよ〜〜〜〜ん
クロウリーはショックのあまり
グスグスと泣いていた
身長も高くて大きな体をしているのに
座席の上で膝を抱えて落ち込むクロウリーは小さく見える
ラ「そんな落ち込むなってクロちゃぁーん」
見かねたラビが慰めようとしているけど
今はそんな言葉で立ち直れるとは思えない
クロ「だが、、、っ」
ア「まぁ、気持ちはわかりますけどね
さすがに僕もムカッときましたよ」
村民がすごい剣幕で功労者であるアレンやラビまで
一緒に追い出したのにはさすがの私も少しびっくりはした
だけどまぁ
仕方ないっちゃ仕方ない
『村の人たちが正しいわよ』
ラ「っ!、、、A?」
ア「ですが、クロウリーは適合者だったんですよ?
殺したのも全員AKUMAだったんですから」
確かに
結果だけで考えれば
クロウリーはいいことをしたってことになる
『でもそれは私たちが教団の人間で
AKUMAの事をよく知っているからこそでしょう
仮に、クロウリーが適合者でない本当の吸血鬼で
私は世界に害を及ぼす人間を殺したに過ぎないって言っても
2人は信じないんじゃないの?』
ア「それはっ、、、確かにそうかも、しれませんけど、、、」
村民にとってはいくらAKUMAであったとしても
大切な知人であり仲間であり家族だったのだ
AKUMAについての知識がない者にとっては
殺した相手が悪であり
殺された人間が善
一度そう思ってしまい憎悪の対象になってしまった相手を
受け入れるのは容易なことではない
村民は間違っていないのだ
危険人物を近づけたくない
危険人物を庇う相手を受け入れたくない
それは人間として
ごく当たり前の感情なのだから
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ゆーな(プロフ) - 月夢風花さん» コメントありがとうございます!前作も読んで頂けているんですね!!嬉しいです!ティキって敵なのになんであんな魅力的なんでしょーねwティキ出るまでもうしばらくかかりそうです、、、気長によろしくお願いします! (2020年7月29日 21時) (レス) id: e192f5a322 (このIDを非表示/違反報告)
月夢風花 - 凄い面白いです !前のゆーなさんの他の作品も大好きで読んでます!私はティキが大好きなので早く夢主との絡みが見たいです!!更新頑張ってください!応援しています! (2020年7月28日 21時) (レス) id: c8e9b80948 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - 抹茶って美味しいよねさん» コメントありがとうございます^ ^亀更新ですが気長にお付き合い頂けると嬉しいです^ ^頑張ります(^^) (2020年6月21日 5時) (レス) id: e192f5a322 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶って美味しいよね(プロフ) - 前のページ?小説?から見たんですけど、面白いです!!最新楽しみにして、待ってます!! (2020年6月12日 10時) (レス) id: 8bfe17f4aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーな | 作成日時:2020年6月6日 16時