私の居場所【D.Gray-man】

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コイツアウトォォオオオオオ！！！





そんな声が
自室にいた私の所にも響いてきた





この声は門番か、、、




ってことは誰か来たんだろう






だけど





『私には関係ない』







私には何一つ
一切関係のないことだ






だって私には敵が来たからと言って
戦うすべなどないのだから






私は横になったまま起き上がることもなく
ゴロンと寝返りをうった





ドアの向こうでは
慌ただしい足音が通り過ぎていく音が聞こえる





門番がアウトと言ったってことは
AKUMAなんだろうけど





無駄に多いファインダーがそんなに慌てて
一体どうするっていうの？





あなた達にAKUMAを破壊する力なんて
ないじゃない




私と同じように







野次馬なんて邪魔にしかならない







私には関係ない









.









そう思って目を閉じた数分後





部屋のドアがノックされた







「Aさん、いらっしゃいますか？」






聞き覚えのない声





エクソシストじゃないな





『なに』





体勢は変えず届く程度の声を出す





「神田さんの治療をお願いしたいのですが、、、」





『神田は私にそんなこと望まない』




「ですが、、、」




『くどい』





神田は丈夫、、、というより
異常なまでに回復が早い





彼が私に治療を申し出たことなどない





今回は周りが勝手に
私の所に来たに過ぎない






諦めたようで
ドアの向こうから気配が消えた






だが消える前に微かに聞こえた相手の本音






“治療しかできないくせに偉そうに＿＿＿＿＿”









聞こえてるっての





治療しかできなくても






この教団では適合者ってだけで
お前らファインダーより偉いんだよ








目をぎゅっと瞑った







教団は私の居場所であっても
安らげる場所ではない





仲間？




家族？



友人？





そんなもの

私はいらない









私が守るモノは“私”だけ





それ以外はどうでもいい






薄情

非道

悪人




そう言って罵りたければ好きにすればいい
そう思われるような行動をしている自覚はあるのだから






どう思われたって私は私を変えるつもりはない







これは皆が私に行った事の結果なのだから









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