私の居場所【D.Gray-man】

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リ「Aって今、身長何センチ？」




採寸が始まってから
無言を避けたいのかリナリーがずっと話しかけてくる




気を使ってくれているのかもしれないが
そんな気は使わないでほしい




『、、、、』





私はずっと沈黙を貫いた




仲良くする気はない




採寸してくれるのはありがたいけど
それで仲良くなれるとか思っているのだろうか




リ「、、、、」




最終的にかける言葉がなくなってしまったらしく
二人の間に沈黙が流れる




リナリーは




正直かなり苦手だ



だってリナリーは教団のみんなが大好きだから





だから気が合わない




意見が交わることがない




わかってるから歩み寄ろうとも思わない






リ「A、変わったわ、、、」




変わった



そう思えるのは
リナリーが幼いころから教団にいるせい





リ「昔は、たくさん話してくれたのに」





震える声



泣いてはいないみたいだけど
悲しいってことは伝わってくる





確かに




昔はたくさん話してた
リナリーと一緒に居ることが多かった



大人ばかりの教団内で
私とリナリーが仲良くなるのはある意味当たり前で




でも、いくら同じエクソシストでも
私とリナリーでは違った



攻撃に特化したイノセンス
信頼できる兄であるコムイ室長



常に戦火を挙げて慕われるリナリーと
治療するしか存在を認められなかった私とでは
環境は全く違った






リ「二年前、、、何があったの？」






採寸している手を止めてリナリーが
私をじっと見つめた




黒い瞳が強く訴えてる






リ「何かあったんでしょう？」






二年前




教団は記録的大敗をし
たくさんのエクソシスト、ファインダーが命を落とした




二年前のその日
私は別の任務のため向かった町で“大切なヒト”を
失ったのだ





でも教団には詳しいことを何も話していない




ただ一緒に任務をしていた仲間の死だけを
報告した






リ「私も兄さんもAが心配なの
言ってくれれば何か力に＿＿＿＿＿」




『何もできないわよ』



リ「っ！」





何もできない




酷く驚いた表情のリナリーを
きっと私は冷たい目で見ているんだろう





『理由も知らないのに
軽々しく力になるなんて言わないで』





この言葉は完全な拒絶





優しくすれば
誰でも救えるなんて思わないでほしい




リナリーは手を伸ばすのが遅すぎたんだ









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