傍観者でいたかった【D.Gray-man】3

112.マナとネア ページ36

.







昔、一度だけ
千年伯爵が姿を消した時代があった





いきなり


なんの前触れもなく



忽然と姿を消し





同時に見つけられたのが


双子の赤子





千年伯爵の妻であった女は
その赤子ふたりに



マナとネア




そう名前をつけ
兄弟として育てた





のちに



マナが千年伯爵となり

ネアは14番目として



2人は殺し合いをすることになる





だが実際は




ネアとマナは双子の兄弟ではなく




千年伯爵がふたりに分裂した姿だった





つまり







千年伯爵とアレンくんは





元は同じひとつの





《千年伯爵》





だった









.









『そんな、、、』





そんな事って、、、




ただでさえ
アレンくんはノアである事に
苦しんでいるのに





第１使徒である千年伯爵だなんて






『アレンくんも教団も
まだこの事は知らない、、、のよね？』





ア「たぶんね」





私に教えても良かったのだろうか




聞いたからって
どうにもできないんだけども





ア「マナは俺が殺す
殺して俺が千年伯爵になる」





ノアはどうして
そう簡単に殺すとか言ってしまうんだろう




あなたたちは
同じひとつの個体なんでしょう、、、？





なんかもう





いろいろありすぎて疲れた






ア「まだいっときはアレンの中で
様子を伺っているよ


でも、キミにはここで
消えてもらおうかな」




『！？！？』





何故に！？




話聞いてしまったから？

でも勝手に話したのは
紛れもなく貴方ですよね！？





体が硬直して
近づいてくるアレンくんから
逃げられない




死ぬ





そう思って思いっきり目を瞑った





その時





ドアの勢いよく開く音と
チャキっという刀の音






目を開けてみると
目の前には




アレンくんに夢幻を向ける
神田の姿があった






『か、神田、、、、、、』





生きていたんだ、、、





神「なんでお前がここにいやがる」





アレンくんに夢幻を向けながらも
私を睨みつける神田




アレンくんは
何故かキョトンとしていて



思い、威圧感はなくなっていた





ア「神田？」




何故夢幻を向けられているのか
わからないといった様子のアレンくん



14番目じゃない、、、



どうやら引っ込んだようだ





神「からは一体
どっちがやった？」




これ




そう言われ神田の向いた方向をみると
ぐったりしたジョニー




アレンくんは驚いて
ジョニーに駆け寄った









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