傍観者でいたかった【D.Gray-man】3

108.常識の違い ページ32

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次の日




私はティキに朝起こされて
どこかに連れていかれる




『どこ行くの？』



立ち入ったことのない廊下を
歩くティキの後ろをついていく




テ「イイところ」



『なにそれ、なんか言い方がキモイ』



テ「ひどいなぁ〜」




何度聞いても行った先に何があるのか
教えてくれないティキ




着いた先は入ったこともない部屋




ティキがドアを開けて中に入るから
私も恐る恐る中に入った




中に入って私は驚く





ブックマン、ラビ、、、？！




部屋の中では
ブック何とラビが椅子に座らされ
デザイアスとフィードラに囲まれていた




ブックマンは特に外傷もなく
けろっとしているけど


ラビは苦しそうに表情を歪めている




『ラビ、、、っ！』




慌てて近づいて確認するけど
外傷などはない



じゃぁなんでこんなに苦しそうなんだろう




ブ「お主はAKUMAか」




『、、、、、』




そうだった



ブックマンは私がAだとは知らない




『お久しぶりですブックマン
私は佐倉井Aです』




ブ「A嬢か！
AKUMAになってしまっておったとは、、、」




驚くブックマン、無理もない




『どうして、ラビは
こんなに苦しそうなんですか？』




テ「フィードラの力だよ」




面白そうに笑うティキ




私に、これを見せたかったの？



なんで？




『なんで私をここに連れてきたの？』




なんで私の心を乱すようなことを
ティキは平気でするの、、、？




テ「昔の仲間だし会いたいと思って」




そりゃぁね


会いたいと思ったことは何度かあるよ




でも私はこんな
辛そうな顔をする仲間に会いたかったわけじゃない




『、、、、ティキは

何もわかってないよ、、、、』





私の事、好きなんじゃないの、、、？



好きならなんでわかってくれないの？



私今傷ついてるんだよ、、、？




私は部屋から飛び出した




言わなきゃわかんないってよく言うケド
こんなことでさえ言わなきゃわからない？



傷ついた仲間を見て
喜べるわけないじゃない



嬉しくない



全然嬉しくないよ





自分の部屋に戻ってやっと大きく
息が吸えた気がした




心が悲鳴を上げている





もう嫌だと





ティキが嫌いになったわけじゃない




でも私とティキじゃ常識が違いすぎる






『もぅ、、、、無理ぃ、、、、』





私は誰も



傷ついてほしくないだけなの









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