傍観者でいたかった【D.Gray-man】3

94.傷の疼き ページ18

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伯爵の館に着いたのは
もう日が傾き始めたころだった




ティキ、もう帰って来てるかな、、、？



勝手に外出したこと
怒られるかもしれない、、、



そんな恐怖を抱えつつそろそろと
廊下を歩いて自分の部屋へ




そろ〜っとドアを開けて
中をのぞくけど誰もいない




よかった、、、


どうやらティキはまだ
戻ってきていないようだ




安心して中に入って
ソファーに腰を下ろす




息抜き、、、はできなかったけど
神田と話せてよかった気がする




セカンドエクソシスト計画のことを
ティキから聞いて



少し神田のことが気になっていたから




『ティキ、、、いつ帰ってくるんだろう』





ティキの部屋がここって訳じゃないんだけど
時間があるときは常に
この部屋に来てくれるから




伯爵から頼まれた任務って
そんなに時間かかることだったのかな？



あんまり遅いと
心配になっちゃうけど、、、



ぼけ〜っと外を眺めながら
ティキの帰りを待っていると




ほどなくして
ノックもなしに部屋のドアが開いた




『、、、もぉ、ティキ
いつもノックしてって言ってるでしょう？』




ノックをしないで入ってくるのなんて
ティキしかいないから



私はそう声をかけながら
ドアのほうを見た






『、、、、ティキ？』





私の予想は見事的中して
ティキだった




だけどティキの顔を見た途端
変に体が緊張した





なんか、、、様子がおかしくない？




おかしいっていうか、、、具合悪いのかな？




ふらふらとした足取りで
こちらに向かってくるティキ




『、、、大、丈夫、、、？』





テ「、、、、、」





顔をのぞいてみると
いつもの優しいティキの表情ではなくて




『、、、、、、、、？』




任務でどこかやられたのかもしれないと
不安が襲ってきて




取り合えず座らけようと腰に手を回そうとしたとき
手どころか体ごと



思いっきりはじき飛ばされた





予想外のことに受け身なんて取れず
そのまま壁に激突して一瞬激痛で息が止まった






『っ！！ゴホッ、、、、！！』






私、何かした？


いやしたな、無断で出かけたな




それでこんなに怒ってるの？
それとも何か別に理由があるの？




近くにあった椅子にドカッと座ったティキに
近づくことができない




下手に近づいたら
私の身が危ない





ロ「今のティッキーに
近づかないほうがいいよぉ〜」




いつの間にかドアのところに
ロードが立っていた









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