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40.過去 ページ42

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白い服の人に担がれて
おじさんから離される私




『イノ、、、センス、、、、』




それが何なのかはわからない



だけど胸がドクンと脈打った



『な、、、かま、、、、、?』






なんでそんなことを思ったのかわからないけど
おじさんの持っている弓のようなものと同じものを



私も持っている




そう思った





私を担いだまま逃げる白い服の人と


どんどん見えなくなるおじさん






だいぶ移動して
降ろされた時には
おじさんの方から聞こえていた爆音は止んでいた






おじさんは大丈夫だろうかと
心配になって逃げてきた方を見た





「こっちにきた!!!!」




そう言う白い服の人




空には黒い塊がゆっくりと
でも確実にこちらに向かってきていて




慌てふためく白い服の人




私はなぜかとても冷静だった




初めて見たものだったからなのか
単純に鈍いだけなのか



まったく怖いと思わなかった





黒い塊が近づいてくるにつれて
心臓が大きく脈打った




何をどうすればいいかとか
全く分からなかったのに




何とかなるような気がして




私はおじさんの持っていた弓を
頭の中で思い浮かべた




私が同じものを持ってると思った
あの弓を




すると手元がパァァァ、、、っと光って
弓の形をしたものが出来上がった




呆然とする私と
驚く白い服の人




出したは良いものの使い方がわからない



見たことはあっても
弓なんて使っている姿を見たことがないからだ





「お前、、、適合者か、、、?」




『適合者、、、?』




また難しい単語




どう使うのかと悩んで


やっと糸のようなものを引けばいいのかと分かった私
遠くてしっかり見えなかったけど
おじさんこの細いのを引っ張ってたんだ、、、



ようやくわかって糸を思いっきり引いて
手を離した



すると矢が勝手に飛んで行って
黒い塊を貫通する




とりあえずその動作を繰り返して
浮いている黒い塊を全部射抜いた




ホッとしてきょろきょろあたりを見回すと
木の根元の方に白い服の人が倒れこんでいた




急いで近寄ってみたけど
もう虫の息で


皮膚に黒い星が浮かび上がる




『大、、丈夫、、、?』




「黒の、教団に、、、行け、、、、、」




黒の教団、、、?




なにそれと聞こうとしたけど
口を開きかけた時


白い服の人は星に埋め尽くされて
砂のように崩れていった




訳が分からないままおじさんの所に
戻ってみたけど



誰もいなかった







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クリスティ38(プロフ) - びん←底眼鏡では?ぴんなんて、聞いたことない。 (2020年1月6日 23時) (レス) id: eb0de2c665 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - 死蝶さん» コメントありがとうございます!頑張って書きますので今後ともよろしくお願いします!! (2019年8月3日 2時) (レス) id: fe5651d81c (このIDを非表示/違反報告)
死蝶 - 面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年8月2日 21時) (レス) id: a0dd7ebf9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆーな | 作成日時:2019年7月29日 1時

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