19.沢山の棺桶 ページ21
コムイside
しまった
Aちゃんを見つけたとき
そう思った
こんなことなら
アレンくんたちと一緒に
行かせるべきだったと
涙を流すAちゃんを
そっと抱きしめた
『どぅ、、、して、、、、』
Aちゃんは普段あんまり感情を表に出しない
だけど仲間の死
その時だけは違う
長年教団にいて
知っている仲間が多い分
死んだ時の悲しみは
相当なものだろう
リナリーと同じくらい
長い間教団にいるAちゃんは
きっとここに眠っている
エクソシストもファインダーも
ほとんどの者の顔と名前が一致するはずだ
コ「大量のAKUMAとノアに
やられたらしいんだ」
『、、、ぅっ、、、うぅ、、、』
こんな地獄のような瞬間を
この子はもう何度見てきたんだろう
何人の仲間を見送って
何人の仲間を目の前で、、、、
リナリーと同い年のAちゃんを
妹のように思ってしまっている僕は
Aちゃんの苦しみを
癒すことのできないもどかしさに
嫌気がさす
『私の、、、、せいなの、、、、?』
コ「君のせいじゃないよ」
『でも、、、、でも、、、、』
昔、同じような事があった時も
Aちゃんは同じことを言っていた
私のせいだ
そう言って泣いた
あの時から僕は
その意味が分からずにいた
その場で生き残った者が口にするのなら
納得ができる
でも前回の時も、今回も
Aちゃんは当事者ではない
自分のせいって
一体どういうこと、、、?
聞いてみたい
そう思っても
今の彼女にそれを聞く勇気も度胸も
今の僕は持ち合わせていない
だってそれほど
Aちゃんの泣き顔は苦しそうだから
.
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クリスティ38(プロフ) - びん←底眼鏡では?ぴんなんて、聞いたことない。 (2020年1月6日 23時) (レス) id: eb0de2c665 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - 死蝶さん» コメントありがとうございます!頑張って書きますので今後ともよろしくお願いします!! (2019年8月3日 2時) (レス) id: fe5651d81c (このIDを非表示/違反報告)
死蝶 - 面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年8月2日 21時) (レス) id: a0dd7ebf9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーな | 作成日時:2019年7月29日 1時