検索窓
今日:6 hit、昨日:3 hit、合計:21,019 hit

97.シノン、さようなら ページ17

リ「、、、何が、目的だ」




『うーん、、、別に最初は興味本位ですね
最初に話して来たのは紛れもなくリヴァイ兵長でしたし

でも、リヴァイ兵長が調査兵団ってわかってからは内部の事とか色々聞けるかなぁ〜って

まぁ結局なんの収穫もありませんでしたけど』



ハ「調査兵団の事を聞き出してどうするつもりだったんだい?」



『私、人間って嫌いなんですよ
いっつも誰かと連んでて、幸せそうにして

だから


壊してやりたいと思ってた』




まぁよくもまぁこんなにペラペラと嘘が出てくるものだとなんだか悲しくなりつつ

そんな表情を見せるわけにもいかないから
胸の内にしまっておく



『ずっと考えていたんです


どうやったら人間みんなが恐怖にその顔を引攣らせるのかなって


そしてわかったんです


1番皆が恐怖を感じるのは、壁の破壊だって』



悪役っぽく笑ってみる


出来てるかな?悪役


やった事ないから難しいんだけど



ジ「そんな事したら俺たちだけじゃねぇ!
市民も巻き込むことになるんだぞ!?」



『それがいいんじゃない

存分に恐怖すればいいのよ』




言葉と裏腹に心が軋む


慣れてるはずだったのに
やっぱりまだ心は痛むのか、、、




シ「そーいう面白そうな事を考えてたから
普段私に冷たかったのー?
それならそうと話してくれればよかったのに」



シノンはとてつもなくルンルンしてるけど

そんな殺人鬼的な思考がシノンにはあるのだろうか、、、


多少なりともあるから今こんな事になっているのかも、、、



『私はね、黄泉とかどうでもいいの

ただこの世界を壊したいだけ




だからね、シノン』





私はシノンを見つめながらニコッと笑った



手が震える



でもここまで来たら覚悟を決めなきゃ





『あなたは、もぅ要らない』




そう私が言うとシノンの表情が一瞬にして恐怖に歪んだ




要らない




その言葉はNGワード




天使だけが与えられた唯一悪魔を消せる言葉



言葉だけで消せるなんて
なんともあっけない





シ「A?!何を言って、、、」




動揺するシノンの身体はどんどん透けていく




シ「いゃ!!助けてA!!
消えたくない!!!いやぁぁぁ!!」




心が押しつぶされた様な
そんな痛みが走る



でも、ごめん


シノンだけでも黄泉にって


もぅそんな事言える状況じゃ無くなってしまったの





消えゆくシノンに









私は何も答えなかった









.

98.先に裏切ったのは?→←96.これが、最後の大嘘



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.3/10 (100 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
166人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆーな(プロフ) - 気分屋。。さん» コメントありがとうございます!いつも更新楽しみにしてます!楽しんで読んでいただけて嬉しいです! (2019年6月2日 21時) (レス) id: fe5651d81c (このIDを非表示/違反報告)
気分屋。。(プロフ) - ゆーなさん!私の作品を読んで頂き、ありがとうございます!ゆーなさまの作品読ませて頂きました!天使と悪魔という設定を初めて見たので、とても楽しく読めました!! (2019年6月2日 19時) (レス) id: 82b3ac8af0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - 匿名さん» コメントありがとうございます!!完結して初のコメント!!嬉しいです!!わかりにくい書き方してたかなぁとか不安でした(;ω;)また機会がありましたらゆーなの作品をよろしくお願いします!! (2019年5月24日 19時) (レス) id: fe5651d81c (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 初めて感想書こうと思いました、、、本当に素敵な作品ありがとうございます (2019年5月24日 13時) (レス) id: f9e321c12d (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - おと姫と愉快なサカナたちさん» コメントありがとうございます!!クライマックスで早く更新しないとな!とは思ってるんですけど亀更新ですみません!!早めに上げれるような努力しますので最後までお付き合い下さい( ´ ▽ ` ) (2019年5月12日 9時) (レス) id: fe5651d81c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆーな | 作成日時:2018年8月18日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。