そこにいた証【リヴァイ】3

96.これが、最後の大嘘 ページ16

皆が居るところに着いた時には
リヴァイ兵長がだいぶボロボロになっていた



シノンなら直ぐに殺せるはずなのにそうしないのは、きっといたぶっているから


ほんとタチが悪い



シ「そろそろトドメさしますね〜」



余裕そうにケラケラと笑うシノンと
荒い息遣いのまま構えを崩さないリヴァイ兵長


周りの皆は手が出せないのか
ただ静かにこの状況を見ていた



『いい加減にして』



その言葉はピンと張りつめていたこの空気の中響き渡る



そんなに大きな声を出したつもりはないけど
それほど静かだったということ



リ「！、、お前！
なんでこんな所に居やがる！！」



シ「A！！やっと見つけたー！」



別な緊迫感へと変わる



『こんな事をしなくても
私いずれ抜け出してシノンに会いに行くつもりだったのに』



シ「え！？そうなの？
ごめんねA」



『まぁいいわ
どうせシノンに話聞いたらこの人たちがどうなろうと構わないんだし』



そう言って私はリヴァイ兵長を睨んだ







嘘





今まで沢山、嘘や隠し事をして来た私には抵抗なく出来る事




これでいい




シノンの仲間だとみんなに思わせる事が必要だから


最後にリヴァイ兵長達がハッピーエンドで終われるなら
私はどんな嘘だってつくし
どんな罵倒を受けようが
それで自分が消えることになっても構わない





だってリヴァイ兵長達は生きてて
今はまだ来世への希望がある




私にはもう希望なんてものはないから





エ「どういう事だよ！？
まるでシノンとAはグルみたいじゃないか」



『グル、、、というより同類
私とシノンだけが唯一、この世界で同じ立場に立っているんだから』




リ「、、、、お前も死んでいるのか？」



『はい、そういうことになりますね』




シノンが死人だとなんで知っているんだろう


シノンが言ったのかな？


さっきまでギラついていたリヴァイ兵長の表情が少しだけ、、、寂しそうになった様な気がした




リ「A、、、お前が



ジュリアなのか、、、、？」







ん？



今、、、なんて、、、





一瞬フリーズした


なんでわかったの？？





でもその答えはリヴァイ兵長がシノンの正体を知っていたことで何となく察しがついた



あの馬鹿シノン


言ったな！！！




『アハハ！！
今頃気づいたんですかリヴァイ兵長？

もっと早く気づくと思ってたんですけどね？』









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