そこにいた証【リヴァイ】3

91.最後は笑って下さい ページ11

翼を広げて






私は神様に懇願したの







どうか、、、私の願いを叶えてください



どうか、、、私の決意を、、、









地下室を出て私は久しぶりの地上の眩しさに目を細めた



ずっと先の方でシノンが調査兵団のみんなとやりあっているのが見える



『凄いことになってるね、、、』



ミ「どうやって、シノンを止めるの？」



『一番簡単でなおかつ一番確実な方法だよ』





今更、、、手が震える




覚悟が足りない証拠だ



せっかく神様が承諾してくれたお願いを無駄にするわけにはいかない





『ミカサ

今の内に言っておくね


何があっても、何が起こっても
絶対に私を止めないで

信じられない状況になっても』




酷なことを言っているのはわかってる



でも、、、私達のこと、私のことを知っているミカサには伝えておかないといけない




止められたら全てが台無しになってしまうから






『もし、、、私が居なくなっても世界がこのままで、リヴァイ兵長たちに私の事を問いただされた時は

全て話して』



ミ「それじゃまるで、死にに行くみたいじゃない！」




『私は死なないよ

でも、、、消えるかもしれないから』





そんな顔しないで


ミカサの泣きそうな顔はレアだけど
そんな顔は見たくないの



最後の最後に見るみんなの顔が
笑ってればいいのに



笑顔で、、、




そんな事あるわけないのに






ダメだなぁ、、、



心が揺れる




消えたくないと魂が叫ぶ





でも、、、やらなきゃ

私のせいでみんなが死んでしまうかもしれないから





私は十分楽しかったから


この世界に来て


楽しかった







だから終わりにしよう









ね、、、




シノン









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