秋 ページ5
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夏休みが明け、すぐに文化祭の準備に取りかかった。
一方的な想いのせいで以前より上手く話すことが出来なくなっている。謎の焦りと不安と、初めての恋は彼女にとって重荷になっているのだ。そんな想いとはつゆ知らず、彼は以前と同じように話しかけ、距離を縮めようとしてくる。何とか避けずに話をすることが出来るが、ぎこちない感じになってしまうのは、もう仕方がない。
「Aっち、ペンキ塗りに行こっす」
「えっ、あっ、うん」
ペンキを塗るために、人気の少ない場所へやってきた。指定されていた場所は、もう人で溢れかえっていたのである。二人きりといってもいいこの環境は、心臓に良くない。隣の彼に、この速まる心拍が聞こえてしまうのでないだろうか、ドキドキで、けれどもやはり彼と居られるのが嬉しくて、楽しいのだ。
「ライブ、見に来てくれて嬉しかったっす!」
「こちらこそ、楽しかったよ」
自分のライブが楽しかったと、言ってもらえて嬉しかったのか安心した様子で、大きく息を吐いた。彼への違う想いを抱き始めたことは、内緒で。
ペタペタ、とダンボールに色を重ねていく。果たして、自分はここにいる必要があったのだろうか、と疑問に思ってしまうくらい、彼の手際は良かった。ぺたっ、とペンキが跳ね返って、自分の顔についたのを感じた。すると、「Aっち、鼻にちょこんってついてるっすよ」と笑いながら、鼻をちょんと触る。触れたところが、暑い。
何だか、馬鹿にされた気分になったので、彼の鼻にペンキをつけ返す。二人の鼻には、ピンク色のペンキがお揃いでついていた。
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oliver sakura(プロフ) - 四季くんが可愛くて、とても楽しんで読ませていただきました! (2018年12月27日 5時) (レス) id: 10d3582e90 (このIDを非表示/違反報告)
絢 - アニメ始まってからMマスには本当にはまってて・・・こんなすばらしいお話が見れて幸せです!次もがんばってください!楽しみにしてます! (2017年12月11日 18時) (レス) id: fc580346b2 (このIDを非表示/違反報告)
絢 - 初めまして、絢(アヤ)といいます! (2017年12月11日 18時) (レス) id: fc580346b2 (このIDを非表示/違反報告)
ままこ(プロフ) - 若葉松ガールさん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえると本当に嬉しいです(;_;)頑張ります! (2017年12月7日 18時) (レス) id: dd2edfbc4c (このIDを非表示/違反報告)
若葉松ガール(プロフ) - 完結おめでとうございます!私も最近Mマスにハマりました!1番好きな四季くんの小説が見れてすごく嬉しかったです(*^^*)次の作品も楽しみに待ってます!! (2017年12月1日 16時) (レス) id: 2308de6ede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ままこ | 作者ホームページ:
作成日時:2017年11月14日 20時